検索窓
今日:3 hit、昨日:18 hit、合計:10,268 hit

Episode1415 ページ2




宇宙人は断末魔を上げて見事に食われてしまった。



「……」



「…っ」



冬樹はその姿をポカンとしながら見つめて数回瞬きをし、
ギララは何か身の危険を感じたのか、
珍しく汗を垂らしていた。

そして少女は振り返った。



「フユキ、ギララ」



「…………」



「……っ!」



少女は冬樹とギララの名前を呟いた。

冬樹は表情変えずに少女を見つめ
ギララだけは目を見開いて少女を見ていた。





「ギラ─………ギララ!」



「っ!」



「どうかしたの?具合悪い?」



「…いや」



ギララが目を開いて上を見上げると
夏美がキョトンとした表情でギララを見ていた。

下に俯いて汗を垂らすギララを見て具合が悪いのかと思って声をかけるが
ギララは視線を逸らして答えた。



「今日超井の頭公園でハロウィンパーティーが開催されるんだって。
ギララならボケガエルと違って邪魔とかしないから誘おうかなって。
小雪ちゃんも誘ってるから3人で一緒に行きましょ。

小雪ちゃんに言ったら快くOKしてくれたの」



「…良いの?」



「ギララならボケガエルが居ない限り
邪魔しないって信用出来るし、良いかなって」



「…うん」




出会って既に3年が経過している中、
自分が侵略者という立場でこんなにも信用されるとは思わなかったのか
ギララは少し黙りつつも頷いてハロウィンパーティーに参加することにした。



「あ、一応言うけどアンチバリアはちゃんと付けるのよ?」



「知ってる」



夏美に注意されつつも、そこら辺はちゃんとしているのか
ギララは既にアンチバリアを付けていた状態だった。



「それとこれ…冬樹が3歳くらいの時に着てたやつだけど…。
ママが勿体ないって言って捨てなかったのよ。
ハロウィンパーティーなんだからせめて仮装しなきゃ!」



「………」



夏美から貰ったのは幼い頃に冬樹が着ていたキョンシーのコスプレ。
別に断る理由もないのでギララは服を受け取り、袖に手を通した。



「…どう?」



帽子もちゃんと被り、袖が余ってしまったのか
若干萌え袖気味になってしまうが
キョンシーのコスプレはよく似合っていた。



「(か、可愛い…!)」



「…夏美ちゃん?」



「え、ええ!とっても似合ってるわよ」



「…ありがとう」



こういう類の服はあまり着ないのか
ギララは違和感を感じながらも馴染もうとした。

Episode1416→←■Episode1414



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (18 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
26人がお気に入り
設定タグ:ケロロ軍曹 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Irobi(プロフ) - オリさん» コメントありがとうございます。いえいえ、この小説を読んでくれてとても嬉しく思います。それに一気読みまで…!嬉しすぎてなんて返せば良いか分からないくらいです…。これからも不定期更新ですがこの小説を見てくれると嬉しいです。応援ありがとうございます! (2022年5月16日 20時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
オリ - 自分が見始めたのは28の時ですが、もう最高過ぎて一気読みしました!キャラ設定が苦手なので伏線等も貼れるその文才とアイデアが羨ましいです!おかげで一番好きな作品が出来たです!これからも頑張ってください!応援してます! (2022年5月16日 6時) (レス) id: 4a481b011a (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - ケロロ軍曹好きな一般人さん» コメントありがとうございます。初期から見てくださっていることに驚きを隠せません。とても嬉しいです。ありがとうございます!不定期更新ではありますが、これからもよろしくお願いします! (2022年5月12日 0時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
ケロロ軍曹好きな一般人 - 最初の頃から拝見させていただいております。アニメ本編だけではなくオリジナルストーリーもとても面白いです。これからも頑張ってください! (2022年5月11日 22時) (レス) @page43 id: d16d58fe52 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Irobi | 作成日時:2022年4月29日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。