弱虫ペダル×体調不良 (ページ6)

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新開(隼人)×腹痛嘔吐① ページ6

新開side

今日は朝からお腹の調子が悪い。

なんなんだ...このギュルギュルとくる痛みは...！

今は5限目、これが終われば部活だ。

昼くらいに一旦収まりつつあった腹痛がまた復活してきた...

授業が頭に入って来ない...

脂汗まで出てくる...

新開『...ハアッ...ハアッ...』

思わずあまりの痛みの腹痛に呼吸が荒くなり、机に顔をつけてお腹を押さえ込んでしまった。

福『どうした？、新開。』

そんな俺をおかしく思ったのか、隣の席の寿一が話しかけてくる。

新『いや...ちょっと...ッ！...ハアッ...』

福『おい！大丈夫か！新開！』

教室に寿一の声が響き、生徒と講師が一斉にこっちを見る。

講師『おい、そこ！授業に集中しろ！』

福『先生！新開が体調が優れないようなので、授業抜けて保健室に連れて行ってもいいですか？』

講師『新開、大丈夫か？行って来い。新開を頼んだぞ、福富。』

福『はい。』

新『...ッ...じゅ...いち...オレは大丈...』

福『いいから保健室に行く。』

新『ハアッ...ハアッ...』

でも正直助かった...

お腹が痛すぎてぶっ倒れそうだった...

寿一ありがとう...

福富side

5限目

昼も開けもうすぐ部活だ！と気合を入れて授業を受けていた。

ただ俺には気になる事がある。

新開だ。

今日は朝からどうにもおかしい。

体調が悪いのか？

そんな事を1日考えていたら隣の席の新開が急に呼吸が荒くなった。

よく見ると腹を強く抑えている。

腹痛か？

流石に心配になりすぐに声をかけた。

福『おい！大丈夫か！新開！』

声が大きすぎたか皆がこちらを振り返り見てくる。

講師に注意は受けたが、さすがに講師も新開の様子がおかしい事に気がついた。

汗だくで顔色は優れなくどちらかと言えば青に近い。

とりあえず、新開に肩を貸し立ち上がらせ保健室に向かう事になった。

やっとの思いで廊下に出た。

相変わらず顔色の悪い新開は俺の肩を借りてやっと歩いている状態だ。

うちの校舎は広い。

教室から保健室までは少し距離がある。

今俺たちは3階にいて、保健室は1階の奥にある。

やっとのことで、新開と1階まで辿り着いた。

だが、まだ保健室までは直線距離がある。

一回の教室の職員室を超え、玄関を超え、保健室が見えて来た...！

と思ったとこで新開がしゃがみこんだ。

福『どうした！新開！』

新『...ごめ...ちょっ...休ませて...ック...』

新開は両手で目を覆った。