弱虫ペダル×体調不良 (ページ47)

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真波×胃腸炎⑤ ページ47

真波side

今『神崎さんが来てくれるってよ。』

小『神崎さんが！良かった！』

鳴『どのくらいで来てくれる？』

神崎さん？誰？

真『...ハアッ...ハア...あの...』

今『神崎さんはうちの卒業生で自転車部の先輩だ。お前がこのまま死なれても困るから車で迎えに来てくれる事になった。』

え？

真『...いや、でも...ハア...ハアッ』

小『大丈夫だよ！真波くん！神崎さんは大きい車持ってるから！』

真『...そうじゃなくて...』

鳴『カッカッカッ！箱学さん！透かしに会ってラッキーやったな！命拾いや！』

いや、オレ死ぬわけじゃないんだけど...

真『...』

ちょっとこの人達が言ってることがまだよく分かんないような...

今『とりあえず、寝ておけ、真波。まだ後1時間はかかる。』

真『...うん...なんかごめんね...』

小『真波くん！これ使って！後水飲めそう？』

坂道くんはタオルを渡してくれた。

真『水は...いいや...』

実はさっき飲もうとしたら吐いちゃった時全部こぼしてしまってもう水を買うお金も残ってない。

お金多めに持ってくるべきだった。

確かに喉乾いたな...

ちょっと寝ようと思い、3人がいる方と反対側に寝返りを打つ。

今『真波。』

呼ばれて目を開ける。

今『これ飲めよ。』

今泉くんがポカリのボトルを差し出してくれた。

小『真波くん、少しは水飲んだ方がいいよ！起きられる？』

坂道くんが肩を貸してくれてオレを起こしてくれた。

今『飲め。』

真『...でもオレ今お金なくて...ハアッハア...』

今『俺は死にかけの奴から金を取るほど冷めてない。いいから飲め。開けてやる。』

ポカリのお金返せないのにポカリをもらってしまった。

しかも蓋まで開けてくれた。

オレはそれを少しづつ飲んだ。

喉が生き返る。

真『...ありがとう、今泉くん...』

今『ああ。』

鳴『おい透かし、もっと優しくせえや、言葉足らんやろ！』

今『俺はいつも優しい。』

小『ほらほら2人とも喧嘩しないで！』

なんか、この3人いいなあ。

しばらくして、神崎さんって人の車が到着した。

神崎さんは優しくて、オレの自転車を車に入れてオレの家まで送ってくれるらしい。

その後無事家に帰宅した。

数日後体調も復活し、オレは坂道くんに電話をした。

この前のお礼をし、今泉くんにもお礼をして欲しいと頼んだ。

すると坂道くんは、今度一緒に山に行こう！だって。

オレはもちろん！って約束をした。