弱虫ペダル×体調不良 (ページ46)

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真波×胃腸炎④ ページ46

今泉side

小『そうだよ！真波くん！大丈夫！？具合悪いの！？』

そういえば小野田は箱学の真波と仲良いんだっけ...

真『ん...ちょっとね...ハア...ハアッ』

小『真波くん！ここ開けられる！？』

真『ちょっと...ハアハアッ...待ってね...』

ガチャ

しばらくして真波はトイレから出て来た。

ちょっと顔色が悪とかそう言うレベルじゃなくて、明らかに白に近い顔と、フラフラしている奴がそこにはいた。

かと思えば急にしゃがみ込む。

小『真波くん！』

真『...ハア...ハア...やあ...坂道...くん...』

こいつこの場で挨拶してやがる。

小『ちょっと真波くん！大丈夫！？顔色悪いよ！一旦ここから出てベンチに行こう！？』

鳴『おい箱学の人、立てるか！？』

どう見ても立てないだろこいつ。

今『俺がおぶってやるよ。真波。』

だが見ていて少し可哀想になって来て手を差し伸べる。

真『今泉くん...ありがとう...ハアッハア』

今『別に構わない。』

鳴『なあ箱学さん、これからどうやって帰るん！？』

ベンチに真波を横にさせると、鳴子は問いかけた。

確かに、こいつどうやって帰るんだ？

見渡す限り人通りはなく、バス停は遠い。

交通手段はこの自転車。

いくらオレでもこいつをおぶって運ぶのは難しい。

真『...うーん...ハアッハア...ちょっとここで寝てから帰ろうかなあ...』

何言ってんだこいつ。

小『無理だよ真波くん！そんな体調じゃ帰れないよ！』

今『お前死ぬぞ。』

俺は思わず答えた。

真『...大袈裟だな...ハアッハアッ...』

小『ちょっと！今泉くん言い過ぎだよ...』

今『だってこいつ帰れないだろ。なんなら歩けてすらいない。』

小『そうだけど...』

どうすべきか。

救急車...？

あ...！神崎さん。

神崎さんなら迎えに来てくれるかもしれない。

今『俺ちょっと電話する。』

小『え、もしかして救急車！？』

今『違う。ちょっと待ってろ。』

俺は神崎さんに電話をかけて事情を話すとすぐに来てくれる事になった。

だが、到着までには1時間くらいかかるらしい。

それまでこいつ寝かせとくか。

俺は奴らのいる方に戻る。

今『神崎さんが来てくれるってよ。』

小『神崎さんが！良かった！』

鳴『どのくらいで来てくれる？』

真『...ハアッ...ハア...あの...』

状況を理解してないのか真波は不思議な顔をする。

そりゃそうか。