弱虫ペダル×体調不良 (ページ43)

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真波×胃腸炎① ページ43

真波side

やばいなあ...

どうしよう...

オレは自転車に乗りながらとんでもない吐き気と腹痛に耐えていた。

1人で練習をしに山に来る事はよくある。

今日は確かに朝からあんまり体調良くなかったけどここまで酷くなるとは思っていなかった。

とりあえず一回休もう...

近くに自動販売機と休める場所があるから、あそこまで行こう。

そうしてなんとか言うことの聞かない体を動かしてそこに到着した。

真『...ハア...ハアッ...疲れた...』

オレは自転車を止め、水を買いそこのベンチに寄りかかる。

ペットボトルの蓋を開け水を口に含んだ瞬間

真『...ッエ...ゲェーッ...ハアッハアッ...』

飲んだ水を飲み込む前にそのまま出てきてしまった。

あ、もしかしてこれって...

胃腸炎？

オレには分かる。

小さい頃から体が弱くてよくなっていたから。

そうと自覚するとさらに気分の悪さと腹痛が増した。

トイレ...行こう...

近くのトイレに入り、便器に座るとやはりお腹は下していて、落ち着いたと思ったらきちんと吐き気までセットで来る。

ああ...やっぱりか...

症状からして確実に胃腸炎だ...

でもここまで来ちゃって誰もいないしどうしよう。

一旦少しだけ吐き気と腹痛が落ち着いて来たのでトイレから出てベンチに戻る。

ちょっと横になろう...

にしても夏だと言うのに寒い。

熱も出て来たのか？

この後どうしよう...誰か呼ぶ...？

いやこんなとこまで誰を。

今日は部活も休みだから回収車は回ってこないし、最悪だ...

動けない...

しばらくベンチに横になりうずくまっていた。

？『あの、大丈夫ですか...？』

声が聞こえたので振り返る。

今『あ、お前は箱学の...』

そこには総北のジャージを来た今泉くん...？

真『何故君がここに...？』

今『今日は小野田と鳴子とあの山に行くんだよ。』

そう言うと彼は今日オレも登ろうとした山を指さす。

真『そう...なんだ...』

今『それで自販機があったから飲み物買おうとしたらこんなとこに寝てる奴がいたから声を掛けた。お前顔色悪いぞ。』

真『...』

今『小野田と鳴子も呼んでくる。』

そう言うと彼は自転車に乗りどこかに向かって行った。

こんな偶然があるのか...

坂道くんがいるなら一緒に走りたいな...

でも今日はちょっと厳しいや...！

オレはまた少し休むと決め眠ろうとするが、頭はグラグラしてきて吐き気が増して来た。

またトイレ...行かなきゃ...