弱虫ペダル×体調不良 (ページ37)

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真波×バス酔い③ ページ37

泉田side

真『...ウゥッ...ッウ！ゲェー...パシャパシャ...』

袋を広げてあげるとすぐに袋に顔を埋め、戻してしまう真波。

荒『オメェら...って不思議ちゃん！？...大丈夫カア？』

東『真波！？』

我々の異変に気づいたのか荒北さんと東堂さんがこちらに振り返る。

真『...ハアッ...ハア...オエっ...ゲェーー...』

2人に返事をする余裕もないのか、袋に戻し続ける真波。

泉『バスに酔ってしまったようで...』

東『そうなのか？とりあえず代わりの袋もあるから、それ回収してあげてくれ。』

真波から袋を回収し、手が汚れてしまっていた為ウエットティッシュで拭いてやる。

荒『ほれ、これでうがいしろヨ。』

荒北さんは真波に水を差し出す。

真『ハアッ...ハア...すみません...』

真波は弱々しい声でそう答え、水を受け取りうがいをした。

少しすると落ち着いてきたのか顔をゆっくりとあげる。

東『次の休憩所までどれくらいで着くか聞いて来るな。』

そう言うと、東堂さんは通路に出た。

その間に窓を開けて換気をしたり、少し震えてしまっている真波に声を掛ける。

泉『大丈夫か？まだ気分悪いか？』

真『...大丈夫です...ごめんなさい...』

窓に寄りかかりぐったりしながら真波はこう答えた。

荒『サミィか？真波。』

荒北さんがそう聞くと、真波は弱々しい声で『少し...』と答えた。

その後すぐに休憩所に着き、真波に外の空気を吸わせてやろうと荒北さんと僕で真波に肩を貸し、近くにあったベンチに座らせる。

泉『気分はどうだ？』

真『さっきより全然いいです...すみませんでした...！』

荒『無理すんなヨ？俺ちょっと飲みもん買って来るカラ。』

そう言うと荒北さんは近くの購買に歩いて向かった。

泉『バス戻れそうか？』

真『はい...大丈夫です...』

顔色もだいぶ良くなったが、ベンチから立ち上がると少しふらついていたので、肩を貸しながらバスに戻った。

泉『また気分悪くなったら言えよ。それにしてもバス酔いとか珍しいな？』

真『...すみません。なんかいつもより体が疲れてたみたいで...』

泉『謝る必要はない。』

辛そうに謝る真波に声を掛ける。

東『真波？これをかけておけと荒北が。』

真『え...？』

そこにはどっから取ってきたのか毛布。

その毛布は荒北さんが真波を心配して購買で見つけた毛布を買ってきたらしい。