弱虫ペダル×体調不良 (ページ34)

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手嶋×怪我⑥ ページ34

青八木side

車に乗って少し経つが純太に落ち着きがない。

ぐったり寄り掛かると思えば急に起きて下を向いたり窓を開けてみたり...

これってもしかして酔ったか？

青『純太？』

純太がこちらを涙目で見る。

青『大丈夫か？酔ったか？』

純太は頷いた。

手『ッ...！フグっ！...めてくださっ...』

と思ったら口元に手を当てる。

限界か！？

だけど車で吐かせるわけにはいかない。

田『おいおいどうした！って酔っちまったか！？』

気づいた田所さんがこちらに来る。

金『先生、車を止めてください。』

青『大丈夫だ、純太、少し我慢しろよ...』

俺は純太の背中をさする。

すぐに車が止まると純太は急いで車を降りる。

手『うぅ！！ゲェーーッオエーッハアッハアッ...』

ああ...やっぱりか。

ギリギリ車内の大惨事は免れたか...

すぐに俺も降り、純太の背中をさすってやる。

田所さんと金城さんも純太の介護をしてくれる。

あまりに辛いのか純太は目に涙を浮かべる。

手『...すいま...ヒック...ヒック...せん...』

泣きながら謝る純太。

田『泣くなよ、手嶋。俺達がついてるから大丈夫だ！』

田所さんが声を掛けるとゆっくりと顔を上げる純太。

俺は黙って頷いた。

金『少し休もう。』

少ししたら純太は落ち着いたのか立ち上がる。

だけどまた目に涙を浮かべていた。

あっ...服か。

そう、車に乗る前に着替えたからまた汚してしまっても着替えはない...

どうする...そう思った時。

まだ純太が泣いているのに気づいたのか田所さんが...

田『おい、手嶋これ着るか？まあ俺のだからでかいがなっ！』

田所さんはそう言うと、純太をまた着替えさす。

手『すみま...ヒックヒック..せん...』

田『全くお前はいつまで泣いてんだよ！』

と言い着替え後また車に乗せた。

もちろん純太が着替えている間に顧問と金城さん3人で嘔吐物の掃除は済ませた。

その後無事に車に酔うこともなく部室に到着したが、純太から今日の出来事を聞いた古賀が頭を強く打ったことによる吐き気ではないか？危ないと言い、顧問と古賀と純太はすぐに病院に向かった。

古賀がついていれば安心だ。

しばらくして2人が戻ってくると、純太は念の為1日入院するとの事だ。

～2日後～

手『おはよー！青八木！入院中に看護師さん達とティータイムしてしまったよ！！』

青『...純太』

いつもの純太が帰ってきた。

もう無理はするなよ！