弱虫ペダル×体調不良 (ページ33)

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手嶋×怪我⑤ ページ33

手嶋side

田『手嶋！大丈夫か！』

なんか、田所さんの声が聞こえる...肩を揺すられたような...

ハッ！！

手『...ック...！！』

俺は自分の状況を把握する。

金『怪我もしているようだな。気分はどうだ？』

手『...あ...の...ハアハアッ...すみません！...』

田『生きてたな！良かった！で、着替えられるか？』

手『ハイ！...本当にすみません...！』

そうだ、俺倒れたのか...

金『気にする事はない。誰にだってこういう時はある。』

俺は急い着替えを終えると、田所さんに肩を借りて迎えの車に乗った。

俺が吐いた場所を青八木がと顧問で掃除をしていたのが見え、すぐに行こうとしたら田所さんにお前は行くなと力尽くで止められた。

しばらくすると青八木も、車に乗ってきた。

手『青八木、すまなかった...』

とにかく謝罪をする。

青『気にするな。』

本当にすまない...心からそう思った。

それから10分は車が走っただろうか？

俺の頭痛と体の不快感は復活をしてきてしまった。

これは...車酔いだ。

とりあえず窓を開けて外を眺める。

青『純太？』

青八木に声を掛けられる。

青『大丈夫か？酔ったか？』

なんでこいつこんなすぐに俺のこと分かるんだよ...

俺は頷いた...

でも、すぐに限界は来る。

体が揺れ、気持ち悪い...と思ってたら胃がぐるっと回った感覚。

手『ッ...！フグっ！...めてくださっ...』

急に戻しそうになり俺は急いで口元に手を当てる。

田『おいおいどうした！って酔っちまったか！？』

田所さんが振り返り、こちらに来る。

金『先生、車を止めてください！』

金城さんが運転している先生に声を掛けてくれる。

やばい、やばい...！

車が止まると同時に俺は誰の声も耳に入らないまま必死に降りた瞬間その場に思いっきり吐く。

手『うぅ！！ゲェーーッオエーッハアッハアッ...』

気持ち悪い...

すぐに青八木が降りてきてくれて、背中をさすってくれる。

田所さんが、首元を冷やしてくれて、金城さんが水を差し出してくれる...

吐いたからかすぐに吐き気は収まった。

手『...すいま...ヒック...ヒック...せん...』

涙が溢れてくる。

田『泣くなよ、手嶋。俺達がついてるから大丈夫だ！』

顔を上げると田所さんは任せろと言い青八木は黙って頷く。

金『少し休もう。』

少し休ませてもらったからかすっかり吐き気は治った。

せっかく着替えたのに俺はまた服を汚してしまった。