弱虫ペダル×体調不良 (ページ29)

今日:2 hit、昨日:15 hit、合計:36,562 hit

手嶋×怪我① ページ29

手嶋side

今年、俺と青八木はインターハイに出られない。

田所さんがあそこまで力を貸してくれたのに、あんだけ練習もしたなのに1年にかなわなかった。

だからっていつまでも弱音を吐いてる訳にはいかない、強くなるんだ。

俺は凡人だ。弱い。

でも...だからこそ...誰よりも努力する必要があるんだ...！

今日も部活が終わり皆が帰った頃俺はまたバイクにまたがる。

自主練だ。

そんな毎日を繰り返していた。

今日は学校は休み。だけど部活はある。俺はみんなよりも1時間早く到着し、練習の準備をした。

そして、バイクにまたがりいつもの道を通る。

手『天気いいなあ。』

気持ちが良くて思わず空を見上げる。

グチャッ

ん？なんか踏んだか？

ガッシャーン！

空に気を取られていて、自分のタイヤにペットボトルのゴミが挟まったことに気がつかなかった。

ドンッ

頭から落ち体全体が地面に思いっきり強打した。

手『...いってぇ』

全身に広がる痛み。

ふと頭を触る。

手『...！...おいおいまじかよ...ハア...』

手を見ると血だらけだ。

もう一度頭を触りそこから血が流れているんだと自覚する。

手『...クッソ...いてえ...』

思わずため息をつきながら立ち上がる。

とりあえず倒れたバイクを起こす。

タイヤを見ると前タイヤがパンクをしていた。

手『ほんっと...ついてねえな...！』

凡人だと運も悪いのか？などとくだらないことを考えてしまう。

仕方ない、前タイヤだけならまだ部室からそこまで離れてないし時間もある。

ゆっくり歩いて戻りますか...

部室に着き、自転車を置き水道に向かう。

頭全体を洗い流す。

手『ひいっ...しみるぜ...』

どうやら血は止まっていたようだ。良かった。

手足、それぞれも怪我したところを洗い流す。

青『純太！どうした！？』

洗うことに必死でこちらに来ていたことに全く気付かなかったが、そこには青八木が居た。

手『おお、青八木おはよう。ずいぶんと早いな。』

青『何言ってんだ？もう部活始まるぞ？てかお前怪我してるじゃないか！』

手『ああそうなんだよ。困っちゃうぜ、早めに来たから天気いいなあーってバイクに乗ってたらこれだよ、笑えるよな。』

青『大丈夫なのか？』

手『ああ、大丈夫だよ。すぐに俺も部室に行くから先に行っててくれ。』

青『分かった。なんかあったら言えよ。』

手『ありがとよ！』

せっかく早く来たのにこれかよ...