弱虫ペダル×体調不良 (ページ3)

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真波×熱中症③ ページ3

東堂side

今日の真波はタイムが上がらないなぁ。

もしかして、オレが早過ぎるのか！？☆
いやいや...いつもと変わらないはずなんだが...

まあ、真波もこれからが本気と言っていたし今までのはアップなのかもしれんな☆

また、走り出す。

真『...東堂さ...ハアッ...』

ん？真波？今呼ばれたのか？

思わず後ろを振り返る。

するとそこには、さっきの場所でバイクを降りて俯きながらオレを呼ぶ真波が見えた。

東『真波！？どうした！？』

すぐにそちらに向かう。

真波が呼ぶなんて相当だ。

真波のいる場所にすぐに到着した。

東『真波！？どうした...！』

真『...！ハアッ...ウッ...ハアッ...ハアッ...』

呼吸がおかしい。

すぐにバイクを降りて真波の所へ近づく。

東『真波！？大丈夫か！？とりあえずバイクを離せ！』

真波がバイクから手を離してしゃがみ込む。

真『...ハッ...イ......ハアッ...ハア...ウゥ...』

東『おい、どうした！？苦しいか！？』

目の前で明らかに様子のおかしい真波の背中をさする。

顔色は真っ青だ。

真『..ハアッ...ハア....ちょっと...気分が...』

東『気分が悪いのか？戻しそうか？水は飲めるか？』

苦しそうにする真波にボトルを差し出す。すると、ガタガタ震えた手でそのボトルを受け取る真波。

真『ハアッ.....ハアッ...あ..りが..とござい...ハ...ァ...ます...ウゥ...ハアッ...ハアッ...』

東『おい、無理はするなよ、今下に連絡して回収車を呼ぶから。』

明らかに気分が悪そうな真波。

ついにしゃがみ込むでいた真波がへなへなと体育座りで地面に座り込み顔を伏せてしまった。

東『おい...！真波...！』

真『...ウゥ...ハアッ...ハアッ...東...堂...さ...だいじょ...ぶで...す...ハアッ...ハアッ...』

この場で何を言い出すかと思えば大丈夫だ？何を言っているんだ。

東『いいから無理をするな。連絡をする。』

オレは、携帯を取り出して電話をかけた。

下には顧問の先生が常に待機してくれていて、何かあったときの為に練習時には毎回、回収車を用意してくれている。

すぐに連絡は繋がり来てくれる事になった。

なんか、裾を引っ張られたような...

東『真波、もう大丈夫だ...って...！』

真『...ハアッ...ハアッ...！ッ...オェーッ！...ハア......ゲェー！......ハアッ......』

そこには座り込んだ真波が戻してしまっていた光景だった。