弱虫ペダル×体調不良 (ページ16)

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今泉×高熱⑦ ページ16

今泉side

着いたと言われ、目を覚ます...

ひどい頭痛...

現地に着いてからも体調は戻らなく、むしろもう歩くのすら辛かった。

気を使ってくれてるのか鳴子と俺を残し、部員が早々に皆降りる。

俺はもう素直に顧問と病院に行く事にした。

病院に行ったところ、疲れから来る風邪と診断された。

とりあえず寝ることが大事だと。

それにしても、バス酔いとか小さい頃からほとんどした記憶がなく、あんなに辛いものだとは知らなかった...

今日は宿舎で大人しく寝よう...

それにしても、本当は今日小野田と鳴子と同じ部屋だったのに、高熱のせいで別部屋だ。

クソ...！

って風邪で頭おかしくなったか？一人は静かだぞ。いいじゃないか。

くだらないことを考えていたがやはり少し寂しかった。

～次の日～

アラームで目が覚めた。

時刻は7時30分。

あれ？体がだるくない...！1日で治ったのか？

俺は食堂へ向かった。

正直まだ食欲はない...だけど...

そこには小野田と鳴子がいた。

鳴『透かしやないかい！！もう大丈夫なんか！？』

小『今泉くん！！』

2人が笑顔で俺を見る。

今『ああ！もう大丈夫だ！迷惑かけたな。』

鳴『カッカッカッ！！ワイの看病のおかげやな！！！』

今『...うるさい...』

鳴『ハア！？どう考えてもワイのおかげやろ！！ほんま透かしてるわ！！素直やないなあ！！！』

知ってるよ。

お前が夜中何度もこっそり俺の部屋に来てくれて、俺に冷えピタ貼ってくれたり、毛布を沢山持ってきたくれた事。

ちゃんと分かってる。

素直になれないけど...

今『...ありがとな、鳴子...』

なんか、恥ずかしくて目を合わせずにお礼を言う。

鳴『カッカッカッ！！素直やないな！！』

今『あ？？？』

鳴『透かし！！ワイの親切を！！』

小『あわわわ！ちょっと2人とも朝から喧嘩はよくないよ！！！』

小野田が焦って俺たちを止める。

だが安心しろ。これは喧嘩じゃない。

そして俺と鳴子は目を合わせ笑い合った。

本当にありがとう、鳴子。

お前がいなかったら乗り越えられなかった。