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「……昔ね、ここら辺を自分の庭のようにバイクで走ってる人がいたんだ」
「……」
「皆がその人のテールランプを追ってた。けどその人はすげぇ速くて誰も追い付けなかった」
「………」
「毎日毎日レースが繰り広げられてた。中には転けて怪我する奴もいたけど、皆笑いながら走ってた。自由を感じて走ってた」
「自由……」
脳を通さず漏れた声が掠れていて、思わず唇を舐める。
自由―――…
嗚呼それは、私もさっき感じたよ。
全てを忘れられ、なんの柵も束縛もない。
ただ、ただ、真っ白な自由を。
「……その人が、付けたんだ」
柔らかくもどこか切ない声色を落とすと、ケンさんは抱き締めていた力を緩め私の額に自身の額をコツン…くっ付けた。
可愛らしい顔立ちとは反対に、勝ち気で挑発的な双眼が至近距離で私を射抜く。
視界の端に、月光に反射し銀色の輝きを放つ十字架が映る。
「っ……」
どくん、と。心臓が激しく高鳴った。
「この国道沿いはね、あでやかで、全てを魅了する世界」
「……」
「fascinating world――…俺達はそう呼んでる」
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むぅしゃんぬこ(プロフ) - 大ファンになりました!!!!私もシュンさん好きです!!!!!! (2014年9月24日 0時) (
レス) id: 65353f7d88 (このIDを非表示/違反報告)
夢乃(プロフ) - Shiina.mさん» ありがとうございます！めっちゃありがとうございます！更新がんばります！ (2014年9月14日 14時) (レス) id: 7b2f5d3a0e (このIDを非表示/違反報告)
Shiina.m(プロフ) - ちなみに自分はケンさん派です(← (2014年9月14日 14時) (レス) id: dd21eba388 (このIDを非表示/違反報告)
Shiina.m(プロフ) - めっちゃ面白いです!ファンになりました!← 更新がんばってください! (2014年9月14日 14時) (レス) id: dd21eba388 (このIDを非表示/違反報告)
夢乃(プロフ) - 未来予測の名無しさん» ああああ！ありがとうございます！シュンさん私も気に入ってます笑 頑張ります！ (2014年9月14日 13時) (レス) id: 7b2f5d3a0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢乃 | 作成日時：2014年9月14日 13時
