眼の前の命を【TOKYOMER】 (ページ6)

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千住side

バスとトラックによる衝突事故が起きて、

レスキュー隊は横転したバスの中にいる人の救助の準備を行っていた。

俺は隊長だから、色々なところに目を向けなければいけなくて、引火しそうな箇所には放水させたりと、忙しかった。

喜多見「レスキュー隊の隊長さんですね
切断が終わったら我々が先に入ります。

トリアージしますから、赤タグの人から運び出してください。」

千住「誰ですかあなた。」

意味の分からない医師が、俺のところへやってきた。

医者は待ってればいいというのに。

喜多見「すみません、TOKYOMERの喜多見といいます。」

千住「ちょ、ちょっとあんた！！なにしてんだ！！」

喜多見とかいうやつと同じジャケットを着た女が、バスのフロントガラスに近寄っていた。

そこには引火の危険性も十分あるというのに。

『中の状況はかなり酷いですね。
奥にいる方々は外傷もみられます。』

千住「医者は安全なオペ室で待ってろ！危険な現場から人を救うのは俺達の仕事だ。現場の指揮権はこちらにある。」

『じゃあ、千住さん？は今にも亡くなりそうになっている人を放って救助を優先するっていうんですか？

オペをすれば助かるというのに。』

この女、確か脳外科の医師だったな。なにかのパンフレットで見たことがある。

だが、危険を冒してまで医者に先導させるわけにはいかない。

喜多見「縦割りうんぬん言ってる場合じゃない。大事なのは、命を救う事ですよ」

喜多見に関しては、都知事のポイント稼ぎで設置された例のあれだろう。

そうと思っていると、隊員に"開きました！！"と言われた。

すると喜多見と藤川は入っていってしまった。

千住「安全確認してから中へ！！」

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