New Game 【 wrwrd＆napori 】

21 … 自分とは ページ21

¸ ¸ コネシマ side


目眩がする。
くるしい。きつい。くらい。いやだ。


＿＿ たすけて。



「 ……は ｯ ?!!………… 」



目が覚めるとそこには
壁一面に広がる花が 俺を向いていた。


黄色 、オレンジ …… 水色 。

＿ 殺らないと … 。



嫌いだ。
あの 水色の瞳が。
あの 口調が。
あの 心の無いあいつが。

あの …… 、"コネシマ"が。


嫌いだ。大っ嫌いだ。ころしたい。ころしたいころしたいころしたいころしたいころしたいころしたいころしたいころしたいころしたいころしたい。







すぎる に会ってからだろうか。
彼の眩しい 笑顔に、優しい心に
" 憧れ " を抱いてしまった。



髪や 頬 、唇 、腕 、手首、腹 、腰 、脚 … 。

触るものすべて すぎる だと感じれば

その憧れ を掴めた事に
喜びを感じた。


ズボンのベルトループに付いている
黄色い布を 解き、
首に巻き付けた。


苦しい。

けど 何故か安心する。


すぎるはこうやって
何か 出てしまわないよう抑えつけて 、
笑顔ですごしてきたのだろうか。



初めて すぎる と入れ替わったとき、

すぎるの " 悲しい過去 " をみた。


あの 下品な言葉や叫び声が 溢れる口から
嗚咽を漏らしながら、
あの 光を宿した 太陽のような 黄色い瞳から
大粒の涙を流す すぎる の姿が。


まるで 自分の出来事のように
脳裏に 浮かび上がる。



＿＿ 俺が護ったんねん … 。


モニターに 微かに映る " すぎる " の姿をした
俺を 自分で 撫でれば、

ペアである " コネシマ " を 睨みつけた。
この笑顔が嫌いだ。

俺は 初めに貰った 剣を 握り締めれば
ゆっくりと立ち上がり、

歩き始めた。


＿ 消してやる。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

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