19 … 真実 ページ19
¸ ¸ 大先生side
フード男は確かに 拳銃を俺に向け
そう言った。
「 まあ 少しやけど 」
_ 窒息死して、凍らせられたりしたから
死にはすこし 慣れてる気がする。
なんて 自分が馬鹿らしく思えてくる。
「 ちゃんとした演技期待してるで 」
目をゆっくり瞑る。
乾いた銃声とともに
意識はすこしずつ薄れていく。
「 裏切ったのがわるいんです 」
目の前のおとこは 俺を抱きかかえながら
そういった。
目は潤んでる。
演技なのか、本当なのか。
( これで ほんまに 死んだりして )
ふふっ と 微笑めば 意識を手放した。
______________ せ ___ん 。
_____せい _____。
誰かの呼ぶ声がした。
__せ __せい。
_ だい __せい。
「 大先生 !!! 」
ゆっくりと 目を開ける。
周りに見えるのは 不思議なゲート と
俺の身体を揺さぶる …
「 ん… エミさん 。」
紅茶とバラの香りが この部屋を包む。
俺は ゆっくり起き上がり
自身の体を確認した。
_ 異常なし … 。
戻ってこれたのだ。
現実に。
まあ 目の前のエミさんは
心配そうな顔をして
「 お茶ついできますね 」
と残せば 台所へと足を運んでいった。
「 さて、戻れたところで、救出方法を考えんとな … 」
俺は 久々の 空気をゆっくり吸い込んだ。
_ 紅茶の香りしかしないわ 、
なんて 一人笑いながらも
どこか可笑しく感じた。
______________________
¸ ¸ 蘭たん side
_ 地面いっぱい に広がる 真っ赤なカーペット。
痛みを訴える 綺麗な 黒目 … 。
残酷な … 。
たとえ ゲームとはいえ、この生々しさは … 。
グルッペンにとって、1番の傑作かもしれない。
「 嗚呼 、もっと 殺りあってくれたまえ … ッ ! 」
隣に座る グルッペンはそう告げると
大きく 高らかにわらった。
おれはそれを横目に 口角をあげた。
__ モニターに映る hacchi は
血塗れの "shu3" を 抱きしめ 、 大粒の涙を流した。
いや 、shu3ではなく、"大先生"か。
hacchi…
の姿をしたshu3 は涙を拭い立ち上がると
目の前に現れた小さなモニターを見つめたあと
止まっていた足を 進めた。
いつからそんな演技ができるようになったのか…。
俺は無意識にか 零れ落ちる笑みが止まらなかった。
「 楽しもーよ 。」
自分の願いを叶える。
自分殺しのサバイバルゲーム。
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青の0.3(プロフ) - 紅月さん» ほんとにレス返すの遅くなってすみません!面白いっていって頂けるとほんとに嬉しいです !!!!!! 皆様のためにも 面白いネタ 考えて頑張りたいと思います!! (2018年8月7日 17時) (レス) id: 218ac73873 (このIDを非表示/違反報告)
紅月 - とっても面白いですね!実況の場面現実で笑ってしまいました!これも最新頑張ってください! (2018年5月21日 20時) (レス) id: b978a7b95f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青の0.3 x他1人 | 作成日時:2017年12月31日 10時