68.負担 ページ22
エマはAの部屋の手前まで来た頃、ようやく頭痛が治まった。ようやく意識がはっきりして、Aから距離を置いて申し訳なさそうに頭を下げた。
「ここまで送って頂いて…ありがとうございます。ここからは自分で帰ります…」
「本当に大丈夫なの？」
「大丈夫です。でも…少し体調悪いので部屋で休んでいます。夕食の支度時間になったら呼びに来てくださるとありがたいです」
Aにそう告げた後、足早に自分の部屋に戻ると部屋の鍵を閉めた。
力が抜けたように壁にもたれかかり座り込むエマ。Aにはああ言ったものの、正直なところ大丈夫ではない。自分の身体が鉛のように重く感じる。
(空亡との戦いで妖術を限界まで使っちゃったからな…体に負担がかかってきたか…)
空亡との戦いで妖力を一気に消耗したぶん、体に負担がかかってきたようだ。
立ち上がって棚から頭痛薬を取り出して飲んだ。
すぐに痛みは引いてきた。
念のため体温を測っておこうと思い体温計で測ると、37.5℃と言う数字が表示される。
微熱だった。
(私だけ休むわけにはいかないよね…)
4日後には準決勝となる試合が迫っている。以前のウスベキスタンとの試合で、いくら急用とは言え、途中で抜け出した事にエマは罪悪感を覚えていた。
こんな大事な時にマネージャーである自分が体調を崩す事に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
(…無理しなければいいだけだし…仕事ぐらいできるはず…)
食堂に向かうために部屋の扉を開けると、そこにちょうどエマを呼びに来たAが立っていた。
「迎えに来たよ。体調の方は良くなった？」
「はい。だいぶ楽になりました」
「よかった…じゃあ一緒に食堂に行こうか！」
Aがにっこりと微笑むと、Aが食堂に向かって走り出した。慌てたようにエマもAの後を追った。
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加奈子(プロフ) - 星野結花さん» ありがとうございます！ (2019年12月1日 21時) (
レス) id: a62379125a (このIDを非表示/違反報告)
星野結花 - この小説すご〜く好きです!これからも頑張って下さい!応援しています(*^_^*) (2019年12月1日 10時) (レス) id: 09968e6ae8 (このIDを非表示/違反報告)
加奈子(プロフ) - りんねさん» 楽しんでいただけて幸いです！ (2019年6月14日 20時) (レス) id: a62379125a (このIDを非表示/違反報告)
りんね - 妖怪ウォッチもイナズマイレブンも大好きだから見てて楽しいです！ (2019年6月14日 20時) (レス) id: e73a160d29 (このIDを非表示/違反報告)
コロニャん - 返信ありがとうございました！ (2019年6月8日 13時) (レス) id: d3d7c71152 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：加奈子 | 作成日時：2019年4月4日 19時
