47.後輩いじり ページ1
練習中・サッカーコートにて
「暑い…暑すぎる…水を浴びたい…」
「そんな事したら、風邪ひきますよ」
ただいま、エマとAはサッカーグラウンドの花壇の花に水やりをしていた。
暑さにより顔を真っ赤にさせるAに対し、涼しい顔でのんびり花に水をやるエマ。
Aは花をじっと見つめていたが、飽きてしまい、サッカーコートを見た。
サッカーコートでは、皆懸命に練習を取り組んでいる姿が見られる。
エマが手を止めて、サッカーコートを見た。
自然とエマの視線は明日人に向けられる。
ふとAがエマをちらっと見た後、エマの視線を追って、明日人を見ている事が分かると、ニンマリと頬を緩めてエマを肘でつついた。
「なんですか。先輩」
「誰を見てるのかなー？もしかして明日人？」
「…別に…誰でもいいじゃないですか…」
「照れちゃって〜！かわいいなぁ…」
「照れてませんから！」
「またまたぁ…」
怒ったように言い返すエマに、Aは茶化すようにへらへら笑いながら言う。
「ねぇねぇ…明日人の事どう思ってるの？気になるなぁ…」
「ノーコメントで」
「教えてよー！」
Aの物言いに苛立ちを覚えたエマが、怒りで拳を震わせていると、明日人がA達のところへやってきた。
「俺の事呼んだ？」
「明日人ー…それが「稲森くんの事について話してただけだから。なんでもないよ」
Aが何か言う前にエマが言葉を遮った。
エマが適当な言い訳をしていると明日人が納得したようにコートに戻っていった。
エマが疲れたようにため息をついて、Aの方へ向き直った。
「A先輩…言っておきますが、先輩が思っている事と全く違うので。勘違いしないでください」
指をつきつけて、Aに言い放った。
Aは少し考えた後、エマに質問を投げかけた。
「じゃ、明日人が好きか嫌いかって聞いたら、どう答える？」
「…そりゃあ…好きですよ。稲森くんの事は」
「ふーん…それって仲間として？それとも…一人の男の子として？」
「…さぁ…どちらでしょうね…」
エマは話を終わらせると、ホースを片付けてどこかに行ってしまった。
Aは首を傾げていたが、ドリンク配りを手伝いにベンチに行った。
去り際にエマの耳が赤く染まっていた事は、Aは知るよしもなかった。
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加奈子(プロフ) - 星野結花さん» ありがとうございます！ (2019年12月1日 21時) (
レス) id: a62379125a (このIDを非表示/違反報告)
星野結花 - この小説すご〜く好きです!これからも頑張って下さい!応援しています(*^_^*) (2019年12月1日 10時) (レス) id: 09968e6ae8 (このIDを非表示/違反報告)
加奈子(プロフ) - りんねさん» 楽しんでいただけて幸いです！ (2019年6月14日 20時) (レス) id: a62379125a (このIDを非表示/違反報告)
りんね - 妖怪ウォッチもイナズマイレブンも大好きだから見てて楽しいです！ (2019年6月14日 20時) (レス) id: e73a160d29 (このIDを非表示/違反報告)
コロニャん - 返信ありがとうございました！ (2019年6月8日 13時) (レス) id: d3d7c71152 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：加奈子 | 作成日時：2019年4月4日 19時
