49.プレゼント ページ3
試合当日
ウスベキスタンとの試合当日。そんな中Aが午前五時頃にボールを叩きつけるような音で目を覚ました。
「まだ五時じゃん…こんな時間に誰だろう…」
目を擦りながら、うすい上着を羽織って外に出て行った。
サッカーグラウンド内は霧がかかっていて、目を凝らさないと、見えない状況だった。
ボールを蹴っている人物はゴールから少し離れたところでいた。
目を凝らしよくよく見てみると、ぼんやりと紅い光が見えた。
足音を立てないように、ゆっくりと近づいてベンチの陰から顔を覗かせた。
(恵麻ちゃん…かな？)
ボールを蹴っていた人物は恵麻だった。
瞳が紅く光っていて、頬がほんのり赤く染まっていた。
Aがしばらく練習を見ていると、エマが振り返った。Aとエマの目が合った。
Aに気付いたエマは、はにかむように微笑むと、いきなりAにパスを回した。
Aはボールを脚で受け止めて、サッカーゴールに向かって思いっきりボールを蹴った。
まっすぐにボールが飛んで行くように思えたが、ボールはゴールを大きくそれて、転がっていった。エマが苦笑しながら、ボールを回収しに行った。
ボールを片付けた後、誰もいないベンチに2人で腰掛けた。
「ところで…なんでこんな時間にシュート練習してるの？」
「気晴らし…です」
「ストレス発散ってこと？」
「そんなところです」
「へぇ…」
照れ臭そうに頬を指でぽりぽりとかく。
しばらくベンチで空を見上げていたエマが、思い出したようにジャージのポケットから、小さな小箱を取り出した。
「A先輩。どうぞ」
「これ…ブレスレット？」
「はい…以前、天然石のお店で買ったんです。ブレスレットについている石は女神ヴィーナスの石と言われているローズクォーツなんですよ」
「きれい…ありがとう！大切にするね！」
Aはさっそく手首にブレスレットをつけ、エマにお礼を言った。
嬉しそうなAの表情を見たエマは笑みをこぼした。
エマが時計を確認して、慌てたようにベンチから立ち上がった。
時刻は6時を過ぎていて、ちょうど朝食の準備をする時間だった。
エマがAを置いて全速力で選手寮に走っていった。
慌てて選手寮に向かい始めたAだった。
2人仲良く秋からのお説教を聞かされていたの
はまた別のお話。
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加奈子(プロフ) - 星野結花さん» ありがとうございます！ (2019年12月1日 21時) (
レス) id: a62379125a (このIDを非表示/違反報告)
星野結花 - この小説すご〜く好きです!これからも頑張って下さい!応援しています(*^_^*) (2019年12月1日 10時) (レス) id: 09968e6ae8 (このIDを非表示/違反報告)
加奈子(プロフ) - りんねさん» 楽しんでいただけて幸いです！ (2019年6月14日 20時) (レス) id: a62379125a (このIDを非表示/違反報告)
りんね - 妖怪ウォッチもイナズマイレブンも大好きだから見てて楽しいです！ (2019年6月14日 20時) (レス) id: e73a160d29 (このIDを非表示/違反報告)
コロニャん - 返信ありがとうございました！ (2019年6月8日 13時) (レス) id: d3d7c71152 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：加奈子 | 作成日時：2019年4月4日 19時
