感情を捨てろ｡効率が落ちる。

マリーゴルド【絶望】 ページ14

我々国inトントンside

ロボロが拐われ､城内は大混乱やった。
ヒメもわたくしが拐われるんじゃないか、と心配し
部屋に暫く籠っとる。あぁ｡こんな時にロボロが居ればな･･･
ロボロがどこに拐われたかわからんからこれから
会議をしてその後のことを議決しなきゃいけへん。
そう思って会議室のドアを開けたんや。
案の定まだ誰も来とらんかった。
でも､いつもの会議室と違ったのはドアの上に
ごみ袋が乗っていたことや。
その時は誰かが捨て忘れたんやろうな､なんて
考えとったんやけどな｡
近づいたらものすごい異臭がしてきてな｡
その時､ドアが相手オスマンとひとらんがきたねん。

オス｢トントン､そのごみ袋なんや？｣
ひと｢机の上においたら汚いよ？｣
トン｢わからん。でも生臭いねん。｣
ひと｢この臭い･･･動物の死体とおんなじ臭いがする｡｣
オス｢見てみたらええんやない？｣

なんて言われるから俺はゆっくり袋をあける。
そこから覗いたのは

ロボロの頭部とシャオロンのぐちゃぐちゃの
腹部やった。

思わず後ろに後ずさってもうた。
なきたい、きもちわるい、なんでという感情が
ぐるぐるうずまく。
目の前がぐるぐるする。
オスマンとひとらんに肩を叩かれて目の前が
正常に戻る。

ひと｢･･･大丈夫？｣
オス｢何があったんや？｣
トン｢･･･ろ･･･｣
ひと｢ろ？｣
オス｢説明するより見た方が早いねんな｡らんらん､見ようや｡｣
ひと｢うん。｣
トン｢！！見んほうがええ！｣

そんな俺の叫びも虚しくひとらんとオスマンが袋を覗く。

オス｢は？｣
ひと｢え？｣
オス｢これ･･･なんやこの紙｣
ひと｢え？ほんとだ。シャオロンはロボロがころした？え？そんなわけないよね？！｣
オス｢どういうことや！？｣
トン｢･･･とりあえず全員集合するまでまつんや。｣

目の前がぼやける。
目尻に水が溜まる。
ここは戦場や｡ﾀﾋなんてしょうがないんや。
でも目から涙が垂れる。

反対側からもすすり声が聞こえる。

入ってくる奴らに続々と驚かれる。





数十分経ってやっと全員が集まった。

グル｢･･･さて全員が集まった｣
トン｢その前にや｡｣

まだ嗚咽混じりに机の上の袋のことを説明する。
全員が驚いていた。

うつ｢嘘･･･やんな？｣
コネ｢嘘やろ！？トントンいくらなんでもその冗談は！！｣

オス｢じゃあ中身見ればいいんや。｣
ひと｢僕達が保証するよ。｣

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