☆番外編 これからもよろしく ページ10
「桜哉！今日も元気に嘘を嫌ってる!?」
「ぶっ殺すぞ」
「調子乗ってすみませんでした」
昨日のエイプリルフールで「たぬきが降る」と言ったあと、桜哉の幻術で実際にたぬきが降ったと騙された藤深晴波です、どうも。
あーあ、ただで食材が手に入るからとテンションが上がった俺の期待を返してよ、もう。たぬき汁作ろうと思ったのに。
「桜哉、俺は恨んでるからね」
「自分の頭のおかしさをか？」
「違うよっ!?」
まあ、それは置いといて。
「桜哉、来て！」
「は？」
桜哉の手をつかみ、俺は反論させないためにも走り出した。とは言っても、目的地はすぐそこなんだけど。
「お好み焼き屋じゃねえか。奢ってくれるのか？」
「奢るのは俺じゃないよ。椿さーん、桜哉連れてきました！」
戸惑う桜哉をよそに、貸切にしたお好み焼き屋の扉を引き、桜哉を押し込む。すると、みんなが色々好き勝手に言った。
「主役は遅れてやってくるってわけェ〜〜？」
「今日はわざわざ回転寿司じゃないんだから、桜哉はもっと僕に感謝してよね！」
「遅いぞ！若を待たせるとはどういうことだ！」
「晴波の席はここです……どうぞ」
「晴波さんが来たから、お好み焼きを上手く焼ける、かも………」
「晴波がなかなか来ないから、おじさん、やり方分かんなくて困ってたよ」
「自由だねぇ!?遅れてごめん」
桜哉はまあ、俺の隣でいいかな、とオトギリの隣に座って座らせる。
「晴波、これはどういう……」
「え、まさか桜哉覚えてないの？今日、桜哉の誕生日だよ」
桜哉が目を見開いて、目を逸らした。満更でもなさそうな笑顔に、俺も微笑む。
「誕生日おめでとう、桜哉。これからも、ずっとずっとよろしくね」
「……あぁ」
「珍しく桜哉がデレた！」
「やっぱ死ね」
「うんいつもの桜哉だったね！」
でも、桜哉のデレは見逃さなかったしいっか。
終わり
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紅葉蓮＊サーヴァンプキャラソンつらい(プロフ) - #悠／liarさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです、たぬきはエイプリルフールに降るんですよ(嘘) (2017年4月7日 13時) (携帯から) (
レス) id: 5fe719242e (このIDを非表示/違反報告)
#悠／liar(プロフ) - 本編終わってもなお面白いですww狸ww (2017年4月3日 9時) (レス) id: ed9c9022d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉蓮 | 作成日時：2016年10月13日 16時
