ホント、ただの出来心だったんです【SERVAMP】【男主】番外編

☆番外編 助けてくれてありがとう ページ8

「ベルキア、他の人も誘って回転寿司行かない？」

「え〜〜。いいけど、皆今日は用事あるって言ってたよォ〜〜。晴波に至っては、『爆発するかもしれないので絶対に来ないでください』とか昨日、わざわざ電話して来たしィ」

「待って!?本気で何してるの晴波は!?」


＊


さて、今日は頑張らないと！会場の準備はヒガンさんとかがやっているけど、俺には大量の料理を作るという任務がある。

今日はお正月。どうせならおせちやお雑煮も出したい。お雑煮は……食べやすいように小さく餅を切ったりしないと。つまらせたら笑えない。


「久々に本気出そうかなっ。今日は何せ椿さんの誕生日だからね！」

「その椿さんが吐くことになるからやめろ」

「解せぬ」


俺、実は味覚オンチだったりしないよね？本気出すとぼろが出るとか、なんかそんな感じの……。

うわぁ何それやだ。


「そんなことないよね!?桜哉!?」

「意味わからないけどくだらないこと考えてるのだけはわかった」

「俺、味覚オンチじゃないよねぇ!?」

「いきなり何の話だ。お前に、頭以外でおかしい場所なんかないだろ」

「新年から辛辣！」


お正月とか関係ないですね知ってた。

話しつつ、作業する手は止めない。お稲荷さん多めに、他の下位吸血鬼の子が好きなものを作ったり。ホテルのバイキング並みに豪華な気がする。

桜哉やライラックが手伝ってくれなきゃ、とても手が回らないよ。……って、いうか。


「ライラが可愛すぎてどうしよう」

「へっ!?ぼ、ぼくが……？」

「お前、セクハラやめろ」

「セクハラのつもりは皆無！」


ちょっと髪がボサボサなところとかいつもちょっとびくついてるところとかエトセトラ。


「しかもいい子だし。超いい子。なでなで」

「ぼくは……そんな、いい子じゃない、かも……」

「いい子だよ」

薄く笑って、ライラを見る。じっと上目遣いに見てくるライラの頭に乗せていた手を動かして撫でる。

☆番外編 助けてくれてありがとう２→←☆番外編 御園と真昼の話※三人称視点

ラッキーアイテム

革ベルト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す