☆番外編 御園と真昼の話※三人称視点 ページ7
「ぼく、しろたまひる。よろしく！」
「ありすいんみその。よろしく！」
真昼と御園はお互いに自己紹介した。お互いの名前を心中繰り返して覚えると、真昼は早速御園を遊びに誘う。
「みその、いっしょにつみきをやろう？ふたりで」
「うん！何作る？」
忘れてしまった思い出で、二人は確かに笑っていた。
＊
「あそぼう！ぼくと晴波、たーくさん、おもちゃもってるんだ！」
「そうなの!?ぼくもあそびたい！」
「二人で遊んでおいでー。俺はベンチにいるから」
真昼と御園は、公園で二度目の“初めまして”を交わす。きっと、大きくなったら忘れてしまうような小さな思い出として。
「すなで、いっしょにおしろつくらない？」
「うん！ボールでもあそぼ？」
「すなばまできょーそーだ！よーいドン！」
「あ、ずるいー！」
二人で、最初出会った時と同じように笑って遊ぶ。例え出会いの場が違っても、二人は楽しそうだった。
小さい公園には似合わない、黒塗りの車が近くに止まる。御園はそれを見て、子供ながらもう真昼との遊びを打ち切らなければならないと察した。
「もういえにかえるのか？バイバイ」
「またあおうね！」
真昼は寂しく思いながら御園と別れる。御園も真昼も、数年後にはもう忘れていた。
＊
数年後、三度目の“初めまして”。
「有栖院御園。７番目のサーヴァンプ“オールオブラブ”の主人(イヴ)だ」
真昼は有栖院御園という名前に内心激しく反応をした。
御園とは初めて会ったのだし、有栖院御園も初めて聞いた。なのに、なぜだがどうしようもないほどに懐かしい名前で、彼本人も懐かしさを帯びていて。
御園も、城田真昼に対しそう思う。それは不可思議な感覚だが嫌な感覚ではない。
二人は、“初めまして”の真実を忘れていた。
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革ベルト
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紅葉蓮＊サーヴァンプキャラソンつらい(プロフ) - #悠／liarさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです、たぬきはエイプリルフールに降るんですよ(嘘) (2017年4月7日 13時) (携帯から) (
レス) id: 5fe719242e (このIDを非表示/違反報告)
#悠／liar(プロフ) - 本編終わってもなお面白いですww狸ww (2017年4月3日 9時) (レス) id: ed9c9022d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉蓮 | 作成日時：2016年10月13日 16時
