行方不明だった神崎さんの幼なじみは一般人には馴れ合わないようで。【暗殺教室】【神崎有希子】

才能の時間 ２時間目 ページ12

「ひょっとして烏間先生。ミネ打ちじゃダメなんでしたっけ」


先ほど迄に居た暗殺者の気配は消え、彼はいつも通りの温厚な中学３年生、潮田渚に戻っていた。


「そこまで。勝負アリですよね烏間先生、八雲くん。まったく…本物のナイフを生徒に持たすなど正気の沙汰ではありません。怪我でもしたらどうするんですか」

「そのナイフを食べてる殺せんせーも殺せんせーですけど…」


きっと、この人は本当に渚くんが怪我しそうになったら助けに飛び込んでいただろう。
鷹岡が渚くんに今にも狂いそうな表情で近付いていく。


「このガキ…父親も同然の俺に刃向って、まぐれの勝ちがそんなに嬉しいか。もう一回だ。今度は油断しねぇ。心も体も全部残らずへし折ってやる」

「あのねぇ、思春期の子供って言うのは大概親に反抗するもんなんだよ。そんな事も分からないわけ？」


ま、俺は親がもう居ないからその感覚はよく分かんないんだけどね。親に反抗するのはどんな気持ちからなのか。

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