誘拐二日目［１］ ページ10
翌朝、午前五時。眠い頭を覚まそうと、エスプレッソを淹れた。
ちなみにミルクや砂糖はなし。甘ったるいのも嫌いじゃないが、エスプレッソは苦い方が好きなのだ。
エスプレッソはただ苦いだけのものじゃない。飲みにくいとか言われてるけど、きちんと飲んだらそれだけじゃない味わい深さがある。
「ん…あれ、桜哉お早う。早かったね」
「家に帰ろうかと……お前も家に帰せよ」
「御園が帰りたいって言ったら帰すよ、絶対に。それだけは確実」
桜哉には結局昨日、泊まってもらった。桜哉の髪はボサボサとまではいかないが、寝癖がついてる。
「桜哉、洗面所に行って、寝癖直してきなよ。ほら、椿さんにバカにされるし」
桜哉は納得が早かった。如何に椿さんが思われているのか軽く分かる気がするよ…。
御園と真昼くんは仲良く一緒に寝ている。まあ、寝てるのは当たり前か、こんな時間なんだし。
「って、ああー！」
「なんだよ、どうした死ぬのか殺してやるよ」
「死なないし殺さないで!?昨日、結局買い物してないから買いに行かないと、って思って…桜哉、残っててくれる？俺が帰るまで」
桜哉はもう顔で面倒だと言っていたけど、今日の夜はお好み焼きにするからまた食べに来い的なのを言うと首肯した。
「ありがとう、真昼くんと御園が誘拐されでもしたらと思うと、気が気でなくて…」
「お前が言うなよそれを……先に髪整えて来い。お前もお前で寝癖が凄いことになってる」
「うそん!?分かった、桜哉は服は適当に俺の選んでおいて。女物あるけどそれは同輩に押し付けられたやつだから気にしないで」
同輩は何を思って俺にそれを渡したのだ…？理由聞いても、「まぁまぁ」で済ませられて押し付けられただけだったし。
それはともかく、洗面所に行こう。
…………えっと、
「寝癖ついてないじゃん！桜哉ー!?」
＊
ハッピーバースデー、ろきくん。
今日はろきくんの誕生日ですね！
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革ベルト
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紅葉蓮＊誰か私の誕生日を祝って←(プロフ) - かなとさん» 私もこの作品は楽しんで書いてる節があるので、楽しそうと思っていただけたなら嬉しいです！ (2016年9月8日 15時) (携帯から) (
レス) id: 5fe719242e (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 楽しそう。桜やんとの友情 (2016年9月7日 21時) (レス) id: f3cb0d8152 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蓮＊文スト募集企画第二段発動(プロフ) - ななさん» ありがとうございます！私の妄想の固まりですが、読んでいただければ嬉しいです！ (2016年9月5日 17時) (携帯から) (レス) id: 5fe719242e (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 続きが気になります！更新頑張ってください。 (2016年9月3日 21時) (レス) id: eb636dc923 (このIDを非表示/違反報告)
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