誘拐二日目［１０］ ページ19
「……御国だけど」
「そう。立派な国みたいでいい名前だね」
怪訝そうに目を細められる。探るような目付きをやめる様子は見られない。探ったところで、俺の化けの皮は剥がせるのだろうか。
剥がされたら色んな意味で困るんだけど。色んな意味で。
「それじゃ、俺は買い物の続きをしないといけないので、ここで失礼します」
「晴波さんって、一人暮らしをしているんですか？」
突然なんだろう。御国君がそう尋ねてきた。
「基本はそう……でもないかな。来客多くて」
三日に一人は誰か来ている気がする。気のせいではないだろう。同輩もよく押し掛けて謎の衣装を押し付けてくるし。ホントに何がしたいんだあいつは。
「今日も来客が来ててさ。家任せちゃってるから、家族の方が近いかも。客よりは」
桜哉は俺の家族だし。ふっつうに家族……あれ、兄もしかして桜哉か？年齢、確か俺より年上だったし……。
「そうなんですか」
「うん。それでは、●●●●●さん、御国君」
「はい、また会いましょう、晴波さん」
一礼し、別れる。俺は致命的なミスとして、青のりとおたふくソースのことを忘れていたのだ。
今日は関西風のだけど……俺は広島のお好み焼きもかなり好き。作るのは関西風の方が簡単だけど、広島風も作ると楽しい。
「あ、デザートも買わないと」
いや、今日は手作りでもしようかな。
＊
「晴波、後で話があるから」
「えー、何、愛の告白？」
「あﾞ？」
「すみませんでした冗談ですからそんな腐ったミカンども見るような目で見ないでください」
土下座をしたら頭を踏まれた。桜哉はサディストなのか……？優しいと思ったこと取り消した方がいいかもしれない。まあ桜哉優しいけど(頭踏まれてるのに何言ってんだとか言わないで)。
容量的に続編にいきます。スマホになりたい、切実に→←誘拐二日目［９］
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紅葉蓮＊誰か私の誕生日を祝って←(プロフ) - かなとさん» 私もこの作品は楽しんで書いてる節があるので、楽しそうと思っていただけたなら嬉しいです！ (2016年9月8日 15時) (携帯から) (
レス) id: 5fe719242e (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 楽しそう。桜やんとの友情 (2016年9月7日 21時) (レス) id: f3cb0d8152 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蓮＊文スト募集企画第二段発動(プロフ) - ななさん» ありがとうございます！私の妄想の固まりですが、読んでいただければ嬉しいです！ (2016年9月5日 17時) (携帯から) (レス) id: 5fe719242e (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 続きが気になります！更新頑張ってください。 (2016年9月3日 21時) (レス) id: eb636dc923 (このIDを非表示/違反報告)
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