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誘拐二日目[5] ページ14

「落ち着いたか?」

「うん。ありがとう桜哉」

「目が充血してるな……目薬でもさしとけ」


桜哉が救急箱を勝手に漁り、目薬を取り出した。それを受け取ると、また一言お礼を言う。


「……実際問題、返すってどうする気だ?」

「それは、きちんと考えてあるよ。あのね、桜哉」


俺は、最初から考えていた結末を、桜哉に話した。





桜哉は桜哉の分だけ朝ごはんを食べると、帰った。御園と真昼くんも、そろそろ起きるだろう。

はぁ、と息を吐くと、全身に倦怠感が残った。それを振り払うために、べしっと頬を叩く。

刹那、寝室の扉が開かれ、てとてととおぼつかない足取りで、真昼くんと御園がリビングに来た。

くっ……可愛い。あざといなホント。


「おはようお兄ちゃん……」

「せいは、おはよう…」

「うん、おはよう。朝ごはんできてるぞ」


そういえば昨日、御園は服のまま寝たのだった。寝苦しくはなかったようだけど、やっぱり替えの服とか…いるよな、あと一日とはいえ。

朝ごはんを用意し、自分の部屋に向かう。何かあったかな……。


「……どうしよう」


クローゼットの前で、悩んでいた。いや、真昼くんは城田さんから借りた服あるけど、御園はない。

目を閉じてしばらく考えていたら、いつの間にか結構な時間が経っていたらしく、目を開けると真昼くんも御園もいた。

上目遣いホントなんなの可愛すぎるんだけど!何しても可愛いって最強じゃないか…。


「お兄ちゃん、このおようふくなーに?」

「御園!?それしまって!?」


同輩から押し付けられて、(高そうだったから)無遠慮に捨てることもできずにいたフリフリのスカートを御園が自分の体の前に持ってきていた。

可愛い子って、女の子用の着ても違和感ないんだな…と思った。着てないけど。

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紅葉蓮*誰か私の誕生日を祝って←(プロフ) - かなとさん» 私もこの作品は楽しんで書いてる節があるので、楽しそうと思っていただけたなら嬉しいです! (2016年9月8日 15時) (携帯から) (レス) id: 5fe719242e (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 楽しそう。桜やんとの友情 (2016年9月7日 21時) (レス) id: f3cb0d8152 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蓮*文スト募集企画第二段発動(プロフ) - ななさん» ありがとうございます!私の妄想の固まりですが、読んでいただければ嬉しいです! (2016年9月5日 17時) (携帯から) (レス) id: 5fe719242e (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 続きが気になります!更新頑張ってください。 (2016年9月3日 21時) (レス) id: eb636dc923 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅葉蓮 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年8月28日 11時

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