第肆拾玖話[行田尚希:巻き込まれたんですけど] ページ50
「______君!な……きく……尚希君!!!」
自分の名前を呼ぶ声に目が覚めた。
「ん……うん!?」
そして、目を疑う。
光が殆ど無い、薄暗い場所。
何処と無く冷んやりしている。
座らされてはいるものの、結構な重量の手錠と足枷。
うわっ……最悪。
「やァ、起きたかい?尚希君。」
声をかけて来た張本人、目の前で壁に張り付けられている男性、太宰さんを見る。
「おはようございます。
此処は、ポートマフィアの地下ですか?
此処で一体何人の
「尚希君、君、意外とぶっ飛んでる思考持ってるんだね。
私は恐ろしいよ。」
「白々しい事云わないでくださいよ。」
元ポートマフィアの癖に。
その言葉はなんとなく飲み込んだ。
「太宰さんは如何して此処に?」
「うん?私が素敵な
「太宰さんの云う素敵な手紙って……想像したく無いですね。」
「そう云う尚希君は?」
「良く分かりません。
そんな世間話をしていると、靴音が聞こえた。
視界の端に映る見たくもない人影に、見えないフリをした。
すると、黒いナニカが首を圧迫した。
「…ああ、君、いたの」
「なんん用や?
早う外しいやくれやらんか?反吐が出そや。」
黒いナニカを指差し乍云えば、
「貴様に用など無い。」
なら何で巻き込まれてんだ。
「貴様は其処で朽ちるのが似合いだ。表具師。」
「なんや、一介ん表具師に偉く暴力的やないか。
まぁ、こないな鎖、意味なっとあらへんやけどさ。」
腕を動かして鎖を引き千切る。
足も同じく引き千切って枷を壊して外す。
「山育ちナメんな。」
「大した異能も持たず、腕力のみで生きて来たような弱き犬が。
良く吠えるものだ。」
「異能でしか力を誇示出来ーひん奴がよう云うな。
早う死ねばええんに。」
苛々と相手を睨みつける。
睨み返して来る相手も苛立っているのがわかる。
嗚呼、早く帰りたい……。
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すみません!
お話が一杯になってしまいました……m(__)m
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紅葉蓮*現在、二作品を集中更新中(プロフ) - http://uranai.nosv.org/u.php/novel/momizi201282/ ……託します。前回とパスワードは変わっていません。PS.鋼夜さん、下手くそながらつなげておきました。 (2016年11月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 5fe719242e (このIDを非表示/違反報告)
鋼夜(プロフ) - 紅葉蓮*現在、二作品を集中更新中さん» どうぞどうぞ!!!むしろお願いします!!! (2016年11月4日 19時) (レス) id: 3a97038ed1 (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ(プロフ) - 今まで姿消していてすみません…。またちょこちょこ書いていきます…! (2016年11月4日 18時) (レス) id: 36c09305b3 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蓮*現在、二作品を集中更新中(プロフ) - 鋼夜さん» あ、繋げていいですか? (2016年11月4日 18時) (携帯から) (レス) id: 5fe719242e (このIDを非表示/違反報告)
鋼夜(プロフ) - 紅葉蓮*現在、二作品を集中更新中さん» 了解です!ありがとうございます!!! (2016年11月4日 7時) (レス) id: 3a97038ed1 (このIDを非表示/違反報告)
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