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誰の案でしょう……そうやってうまく共存しているんですね。
ユリーが顔を曇らせ、服を掴み、顔を伏せまた口を開きました。どうやら本題に入るようです。
「……城田真昼。今日は助けてほしくて会いに来たの。……御園が、困ってるの……」
＊
御園は父親に『家を出るな』と言われているそうです。しかし、御園は来たいと思っている……。
「御園がそう思うなら、引っ張り出しに行かなくては」
「当然」
答える鉄。
「ユリーを送りながら御園の家に行き、話を……いえ、あの、これは無理がありません？」
自転車に五人乗りはさすがに。ヒューは鉄の頭に、クロは籠に、ユリーは僕の肩にいますが。道路交通法ガン無視じゃないですか。
「今使えるチャリこれ一台しかねーんだ……」
「鉄が運転して僕は走った方が格段に早い気が」
「棺桶背負ってこぐのはちょっと」
「……」
仕方ありません、できるだけ人通りの少ないところを通って行きましょう。
＊
やたら大きな有栖院邸につきました。僕達を運転手の人が出迎えました。息を整えます。
「……なぜ、御園に会わせてもらえないんです？」
「なんでそんなに息切れしてんすか？ ……うちのアホ毛今面会謝絶なんすわ。まー体調不良とか思ってもらう感じで」
「適当な……」
「ユリー送ってくれたのに申し訳ないんすけど……」
「どーどー、なんで……」
「どーどー？」
鳥？
「あー名字すわ。洞堂す。アホ毛の専属運転手す。じゃ名刺あげるから帰ってもらう感じで……」
名刺の裏に書かれていた文字に気づきます。鉄も気づいたらしく、洞堂さんの顔の真横に棺桶を打ち付けました。
「おい。あのチビに会わせろ。早くしねーとこの庭に温泉掘るぞ」
「それ人によっては喜びますよ。じゃあ僕は有栖院家のあることないこと報道機関やSNSに垂れ流し評判を地に落とします」
「なんすかその攻撃えぐっ」
洞堂さんが顔を青ざめさせます。実際にやったらどの程度まで成功するんでしょう……しませんが。
「ちょー……だーれかー……見てるんしょー？ 帰ってくれそうにないすわー……」
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和菓子(プロフ) - とっても面白かったです！更新頑張ってください！ (2020年6月4日 8時) (
レス) id: 2236ede8ed (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蓮(プロフ) - 皐月さん» ありがとうございます！！過去編を追加したのち、続編に行こうと思っておりますので、もうしばらくお待ちいただければ…(^-^; (2019年3月8日 20時) (レス) id: e2cb5510b9 (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - 面白かったです。更新楽しみにしてます。頑張ってください。 (2019年3月8日 9時) (レス) id: 4b5b414424 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蓮(プロフ) - ナナシさん» 遅くなってすみません、嬉しいお言葉ありがとうございます！ (2019年2月4日 16時) (レス) id: e2cb5510b9 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ(プロフ) - 更新楽しみにしてます、頑張ってください!!! (2019年2月3日 18時) (レス) id: a2191ef094 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉蓮 | 作成日時：2018年5月8日 18時
