〃 ページ41
幸せな日常を送る権利はない。
思わず呟いてしまったその言葉に、クロは何も言いませんでした。
聞こえてないはずがない。気づいていないはずがない。それでも、何も。
「……貴方は優しいですね、クロ」
「あ？ 何がだよ、向き合えねー……」
その時の僕は、たぶん浮かれていました。僕の左右色が違う目を気味悪がらない友人が増えたことにも、誰かを守れるかもしれないことにも。
血にまみれすぎた僕に──何を守れると思っていたのでしょうか？
＊
指定された場所につくと、リリイが女性に話しかけられていました。
「どうしてもダメですかー？ お茶くらい……」
「困りましたねぇ……こんな可愛らしい目で言われてしまうと、ひと肌脱がないわけにはいきませ……」
投げた空き缶が見事命中しました。それで二人の女性は引いたのか、去っていきました。平然としているリリイ。慣れてるんですか？
「おや……真昼くん。お待ちしてました」
「リリイだけですか？ 御園は？」
「御園は今日塾なんです」
「離れて平気なんですか？ 何かなるのでは……」
「“限界距離”というのがありまして、その範囲内でしたら別行動も可能ですよ」
「意外と制限、緩いんですね」
「では、会場へ参りましょうか」
「あ、ここなんですか？」
集合場所と書いてあったので、そこから移動するのかと思いました。よくあるふぁみれすでした。僕はあまり来ませんが……。
「奥の席でお待ちですよ」
奥に、二人……三人？ 少し雰囲気が違う人──あぁいや、吸血鬼がいました。
一人は、空のコップを舐めながら無遠慮にくつろぐ男性。
一人は、腕を組んだ仕事ができそうな背広姿の女性。
一人は、机の下に隠れた──よく見えない人。
「スリーピーアァァアッシュ！！ この数百年、ドコに隠れていやがったァァ！？」
ラッキーアイテム
革ベルト
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ミナ(プロフ) - 紅葉蓮＊文才ほしいさん» 長々とありがとうございました、 (2017年12月28日 17時) (
レス) id: 2587896c62 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蓮＊文才ほしい(プロフ) - ミナさん» 体躯→宗三左文字ベース。城田真昼よりは身長が高く、宗三左文字よりは低い。細身で刻印のようなアザがある という感じの設定になっています。 (2017年12月28日 16時) (携帯から) (レス) id: 5fe719242e (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蓮＊文才ほしい(プロフ) - ミナさん» そうですね、現段階では目→宗三左文字ベース。同じ色、雰囲気 顔立ち→宗三左文字ベース。いくらか年相応に幼くになっている 髪→城田真昼ベース。城田真昼に比べ前髪は長め (2017年12月28日 16時) (携帯から) (レス) id: 5fe719242e (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 紅葉蓮＊文才ほしいさん» 返答ありがとうございます、よろしければベースはどちらだとか、ここはこっちの要素だとか、髪型はどうとかそういった設定を出していただけると嬉しいです。ご検討おねがいします (2017年12月28日 15時) (レス) id: 2587896c62 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蓮＊文才ほしい(プロフ) - ミナさん» 両方混ざってます。 (2017年12月28日 15時) (携帯から) (レス) id: 5fe719242e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉蓮 | 作成日時：2017年8月24日 20時
