25、敵のエース ページ26
それからというもの、韓国側はジャパンのメンバーに体当たりしてくる。
灰崎「何だあいつらは！」
豪炎寺「激しいプレイで相手の冷静さを欠かせる。それが韓国のプレイだ」
鬼道「だが確かな実力は持っている」
Aも見ていながら、気が気でなかった。
相手の挑発に乗って、本来のサッカーを見失っちゃダメだよ…。
ペク「バイソンホーン！」
ペクが突進しながらのヘディングシュートを撃った。
円堂が風神雷神で備えようとするも、韓国の選手がゴール前でスライディングをし、砂煙を起こした。
円堂は視界を遮られ、動くことが出来なかった。視界が晴れると、ボールはすでにゴールの中だった。
先制点は韓国側になってしまった。
灰崎「あいつら、汚ねえ真似を」
豪炎寺「落ち着け灰崎」
流石に今のスポーツマンシップに反する行為はAも納得いかなかった。
貴女「ギギギ…」
杏奈「お、落ち着いてA！」
怒りが表に出ていた為、杏奈になだめられる。
明日人「あれはどう見てもキーパー妨害じゃないですか！」
鬼道「あの程度の妨害に円堂が惑わされるか」
Aも円堂たちの表情を見て、はっとした。
敵のエースはやはりただ者じゃないんだと。
ペク「今度はお前だ！」
先制してもなおラフプレイを徹底してくる。スパイクの裏を明日人に向けてスライディングさせた。
ボールを奪うと見せかけて明日人を動けなくするつもりらしい。
だが明日人はそんな危険なスライディングを余裕でかわした。
これにはAだけでなく、明日人も首を傾げている。
貴女「…さっきから氷浦といい明日人といい敵のラフプレイをかわせている…。これってもしかして…」
大谷「何か心当たりがあるの？」
貴女「はい。この間のことなんですけど…」
ようやくつくし先輩たちにもあの時の話が出来る！
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作者名：紅葉 | 作成日時：2019年5月27日 23時
