20、落ち着きが無い ページ21
ベルガモ「クラリオ！話は済んだのか？早く行くぞ。そんなに時間もねーんだからよ」
Aが思い出す前に、クラリオの付き添いで来ていたベルガモが呼びかけた。
クラリオ「ああ」
貴女「えっ…」
私まだやるべきことやってないような…
クラリオ「これからは、落ち着きを持って行動することだな」
貴女「…え⁇」
クラリオは最後にAを見て言った。
クラリオ「今の貴方には、落ち着きが足りないように見える」
貴女「………は」
クラリオ「わざわざ礼を言いに来てくれたことは感謝するがな。では、失礼する」
貴女「 」
小学生に向けるかのようなレベルの忠告を受け、Aはただ呆然としていた。
その後、みんなのいるグラウンドへ戻ったA。
明日人「あ、Aどこ行っ……って、何か酷い顔してるけど…どうした？」
貴女「…え、そんなに酷い顔してる？」
明日人「…うん…。え、何かあった？」
だって憧れの人にだよ？落ち着きがないって言われて？多分クラリオさんの中での私のイメージ「落ち着きがない女」になっちゃったわけよね？何それ、恥ずかしすぎない？
確かにさっきは落ち着いてはなかったけどさ。
明日人「え？よくわかんないけど、落ち着きが無いって言われたの？」
灰崎「お前は落ち着きどころか女子力すら無いだろうが」
貴女「灰崎君⁉どこから来た⁉まさかそんな嫌味言うためにわざわざ来たのか⁉構ってちゃんなの⁉」
灰崎「俺はそんな暇じゃねぇ‼」
灰崎の嫌味によって怒りまで沸き上がった。
ほらな！こういうことになるから癒しって必要なんだよな！
明日人「ちょっ…待って待って落ち着いて。一体どういう経緯で誰にそんなこと言われたの⁉」
貴女「いや〜もう散々だよ。このハンカチを届けようとしたばっかりに……」
Aはハンカチを取り出し、ようやく思い出した。
貴女「………はっ！」
自分はこれを届けようとしてたのかと。
貴女「しまったーーーー‼」
Aは慌てて飛び出して行った。
そんなAを見て灰崎が一言。
灰崎「…だからそういうとこが落ち着きが無いってことなんだろ」
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作者名：紅葉 | 作成日時：2019年5月27日 23時
