天使(仮)の人生は平穏無事とはいかない。【オリオンの刻印】 (ページ41)

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40、神と悪魔に加えて天使ページ41

貴女「い、今その話関係ないじゃん！…って言うか私が考えたわけじゃないし！」

Aは恥ずかしながらも自分の二つ名について弁解した。

大谷「はい。私たちが考えたんです！Aちゃんはかなり渋ってましたけどね。」

つくしがAをかばいつつ言った。

灰崎「こいつのどこが天使なんだよ」

吉良「こんな煽り上手の天使がいるか」

天使天使とわざと連呼されて恥ずかしくなってくる。

貴女「何でこんな時だけ協調性あんの⁉…そもそも、二人だって神と悪魔っていう二つ名持ってるじゃん、お互い様でしょ！」

灰崎・吉良「んだと⁉」

貴女「何よぅ‼」

Aも挑発に乗ってしまい、三人がかりの口論が始まってしまった。

他のメンバーはそんな三人を見て「やれやれ」と苦笑い。

万作「Aまで喧嘩してどうする…」

岩戸「仲が良いのか悪いのかわからないでゴス」

杏奈「…神と悪魔に加えて天使だから。これからも反発し合いそうね」

その瞬間三人はプイッとそれぞれ違う方向を向いた。

灰崎とヒロトは自分の荷物を手に取ると、さっさと部屋に戻ってしまった。

Aはそんな二人を横目で睨み続けていた。

氷浦「ちゅるちゅる…」

氷浦はまだ灰崎の独特な表現が気になっていたようだった。

大谷「うーん…本当に息ぴったりだと思うんだけど…」

杏奈「確かに…部屋割りを決めるクジ引きでも一緒の部屋になりましたしね」

貴女「……」

あの二人が一緒の部屋ということはつまり、二人は怒りながら同じ部屋に向かっていったということだ。

そう考えるとおかしくてAはフフッと笑ってしまった。