その３ ページ4
白虎の後を追いかけた後、他のフェローだと思う人たちと一緒に森本先生に会った。
私の姿を見て森本先生は微笑んでくれて、私は軽く頭を下げた。
院内案内が森本先生らしく先頭を歩いている。
その後ろに藍沢先生、白石先生、緋山先生、藤川先生、最後に私・・・・。
そこである違和感に気づいた。
白虎がいない！！
(え？噓！？どこ・・・って！！)
森本先生の隣を歩いてるーっ！！
森本先生は知ってるから何てことない顔をしてるけど、他のフェロー達には視えてないよね？
内心ビクビクしながら、次々と施設を案内される中、一般病棟へたどり着いた。
森本「そして、ここが一般病棟だ。このうちの２５床が救命センターの患者だよ」
何回もきたことがある私は別に驚きもしない。
森本「美樹ちゃん、どう？ちゃんとお薬は飲んでる?」
美樹「飲んでるよ。うるさいな」
そして、彼女の視線が私達へ向けられた。
美樹「あ！Aじゃん！どうしたの？また来てくれたの？」
「えへへ、こんにちは。美樹ちゃん」
森本「この人たちはね、今日からここに勤務するお医者さん。彼女もだよ。よろしくね」
美樹「は？・・・A・・・医者になったの？大丈夫？」
「ちょ・・・ひどいよ。美樹ちゃん〜」
美樹ちゃんに見下されたような気がして、つい泣きそうになった。
部屋を出て森本先生が私達に話し始めた。
森本「救命の患者はいつ容態急変するかわからない。その時、誰がいても対処できるように、全員の病状を把握しておく必要がある。・・・では、さっき会った戸倉さんの病状は？」
視線が藤川先生に向けられた。
藤川先生は言葉に詰まっていて、横から白石先生の手が上がったその時。
白虎「熱中症による蘇生後脳症だ」
全員、答えた白虎に視線が集まった。
え？視えてる、の？
森本「合格だ。さすがだね」
白虎「フン。このくらい常識だろうが、アホ」
森本「ICU、HCU、一般病棟、そして、ヘリ担当。すべて担当してもらうから。カルテを読んで、救命の患者全員の病状を把握しておくこと。いいね？」
緋山「あの・・・初日からヘリに乗れたりするんですか？」
その時、ヘリの帰還を知らせる報せが来た。
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ことみ - 初めまして。お話読みました！とても面白いお話でした！更新お願いします!! (2020年1月11日 14時) (
レス) id: 0327457350 (このIDを非表示/違反報告)
山PLOVI - 頑張ってください!!!山P~------!!! (2018年2月6日 18時) (レス) id: 6ad6e8d7ed (このIDを非表示/違反報告)
あきえぁ - 設定からしてとても楽しみです！！！更新応援しています！ (2017年12月10日 19時) (レス) id: 770c80d9a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：momijikana0917 | 作成日時：2017年12月8日 12時
