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M「ショウ、怪我は?」

S「あぁ、ここだけだけど」

疲れててジュンの世話したら自分の怪我のこと忘れてた。

そのまま寝てしまったせいで傷口から滲んだ体液がバスローブを汚していた。

手当てする!とジュンが意気込んで救急箱を探したが、備わってないみたいだった。


代わりに綺麗なタオルを持ってきてくれた。

腕に巻きやすいように試行錯誤しているジュンのその手が小刻みに震えていた。

s「.........」

俺はなんて声をかけていいかわからず、見て見ぬふりをしてしまった。

あぁ、弱いな俺


M「ショウ、嫌だったらごめんね」

S「え?
......!?」

突然の生暖かい湿った感覚に驚いた。

見るとジュンは俺の傷に舌を這わせていた。

S「ばっ!!何してんだ!汚ねえよ!」

M「...ごめん、一応消毒と思って...」

S「お前にも移ったらどうすんだ!」

M「...違うの、実は毒の能力を持ってて、毒を作ることもできるし、解毒もできるの...」

S「解毒....」

M「言ってなくてごめん」

S「いや、俺こそごめん。取り乱して」

M「ううん、いいの。
続きやっていい?」

S「........あぁ、じゃあ、頼む」

躊躇いもなくまた舌を這わせる。

そうか、ジュンの能力は自己治癒だけじゃなかったんだな。

にしても、この状況、いろんな意味でくすぐったすぎて思わず身体をよじってしまった。

S「うぉお」

M「ふふふ、我慢して」




S「ジュン」

M「ん?」

S「それ、俺以外にやるなよ。」

M「なんで?」

S「......なんでも」

なんか、お前が俺以外の奴にこんなことしてるの想像したくない。

そんな俺をどう思ったのかわからないけど、わかったよとジュンは言った。



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作者名:momiji | 作成日時:2021年10月14日 1時

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