この手に力を 1 (ページ33)

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「さあ、次の任務へ進もう。」

スーツ男が出てきた。

さっきの男が言ったことは本当だったようだ。

「この場所で行う任務だ。
今からここに”ゾンビ“を沢山湧かせる。
コイツらはヒトを見つけると噛み付く習性を持っている。
ルールは簡単だ。噛み付かれ、殺されたら終わり。
任務達成の条件は制限時間を生き残ることだ。」

「他の能力者の能力も避けないといけないからな。
制限時間は1時間だ。」

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ｺﾝｺﾝ...

『ボス、失礼します。』

「あぁ、入れ。」

『今回の収穫はいかがでしょう」

「...上の下だな」

『悪くないのでは...」

「育てる奴は決めた。」

『では後ほど専用の部屋に収容させます。』

大きなモニターに今回の任務の参加者が映る。

『あの水の能力者はだいぶ向上しましたね。』

「あぁ、見込んだ通りだな。
平和主義は早々に脱落するはずだが、よくやっている。」

『それと一緒にいるのは能力が無いようですが？』

「あいつはそこら辺にいる能力者とは別格だ。
神と契約するに値する容量を持つからな。
今後が楽しみだ。」

『あの2人はどうでしょう？』

「あの炎は使い勝手がいいな。
だが上手く使いこなさないとダメだ。自滅することになる。
よく見張っていろ。」

『はい。』

「その隣のは、自己再生か。
任務をこなすのには好条件の能力で命拾いしているといったところか？
いやまだあるな...。」

『まだあるとは？』

「監視しておけ。」

『はい。』

「いや、私が見ていよう。
面白いことになりそうだ。」

『....はい。』

「今回は逸材揃いだ。
思う存分楽しませてもらおう。」

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