1 想いは時空を超えて ページ30
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混乱の中で冷静な判断ができることは決して簡単なことではない
まして自ら他人にその言葉と行動を示すことは尚更
人は窮地に立たされた時、己の力が試され、本当の性質がわかるものだ
遅かれ早かれ、その時を迎えようとしていることに気づいたほうがいい
いつまで他人の力を頼るつもりだ
いざとなったときに自分を守れるのは自分しかいないと思え
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よくわからないまま最初の任務とやらに放り込まれた俺らは、結果的に生きて戻ることはできた。
開始早々、乱闘に巻き込まれた。
能力の流れ玉に巻き込まれながらもショウは俺を先に逃した。そして大きな炎を纏って1人で立ち向かっていった。
俺はそれを物陰から伺うことしか出来なかった。
ショウは合計で3人は倒していたと思う。
が、そこにはターゲットは2人以上いなかったようだ。
だいぶ時間が経った頃、
まずは俺の顔が載ったのを確認した。
ショウは冷静に隠れる選択をしてくれて、2人で簡単には見つからないような岩陰に隠れた。
時計がないから正確な時間はわからなかったけど、もうすぐ30分経とうとした頃、ショウの顔も載った。
その割とあとすぐに俺たちの目の前にヒト1人分くらいの大きさの黒い穴が現れた。
俺の身体が吸い込まれるように引き寄せられ、任務が終わったことを悟った。
ショウには悪い気がしたが、無事でいてと、絶対後で会おうと言葉を交わして俺は暗闇に吸い込まれた。
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作者名:momiji | 作成日時:2021年10月14日 1時