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O「驚いたけど嬉しかった。海にいることが心地よかったから死ぬなら海で死にたいって思ってたくらい。でもある日見つかっちゃったみたいでね。気づいたらここにいた。」

O「最初は泳ぐことしか特殊な能力がないから泳ぎまわって逃げることしかできなかったんだ。でもその分泳ぎも上達したし他の能力も習得できたし、それで俺は今ここにいられてるんだ。
だからカズナリも試行錯誤していれば自分の能力きっと見つかるよ!」

N「サトシもここに来た時は能力探してたんだ...」

O「そうだよ。最初から自分の能力を全て知って制御できて武器にできるヒトなんて見たことないよ。
だからここに初めて来たヒトは不公平だけど長くいるヒトにやられちゃうんだよね。」

そんな初心者狩りがあっていいのか。



自分の過去を話してくれたサトシに、俺も自分のこと話してみようと思った。

N「...実は、あの時、」

俺は、サトシに助けられるまで、マルとのあった出来事を話した。

O「そいつは完全に俺みたいな初めてじゃないヒトだ。
よく逃げ切れたね。」

N「自分の能力なのか、誰かが助けてくれたのかわからないけど」

O「”思い“が強いと能力になることはよくあるよ。
現に俺もそうだし。でも焦りは返って能力を遠ざける気がする。長い目で見たほうがいいかな。」

じゃああの時のは自分自身の能力に助けられたのか...




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作者名:momiji | 作成日時:2021年10月14日 1時

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