【d!】rbr→←私←shpの三角関係なややこしいやつpart1 (ページ9)

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『ちょ！邪魔だからって面を上げるのはどうかと思うよ！？』
rbr(shp)「ええじゃないですか、実際にビラビラしてて邪魔やし」
『ロボロさんの素敵ポイントを邪魔言うな！』
rbr(shp)「ええ……」

必死に面を下げさせようとするがひょいひょい避けられる。

どうやら今日は雑面が顔の前にあるのは嫌らしい。わがままな後輩である。

とりあえずロボロが戻ってきたとき困るだろうと思い、完全には取り外さずに、頭の上に置いておくことで妥協させた。

というわけでAの隣には、先輩との外出に目をキラキラさせたショッピ(ロボロの姿)がある。

『(これ実質ロボロさんとデート……になるわけないか)』

とはいえ、はた目から見たらロボロさんと歩いているようにしか見えないだろうなぁ。

というわけで、ロボロの顔をしたショッピとAは町に出かけることになった。

『どこ行こうか。なにか買いたいものある？』
rbr(shp)「うーん。俺、前から一緒に行きたいなって思ってた喫茶店ありまして……』

と言いかけたとき、パチパチ、と面を上げたロボロの目がまたたく。

そして立ち止まって、ゆっくりと周囲を見回す。

rbr「……どういう状況なん？」

『……あ。ロボロさん、くしゃみしました？」
rbr「……うん」

目が合った瞬間さっと雑面が下ろされて、少しAは残念に思った。

……相手の中身がショッピくんだからと考えず、もうちょっとまじまじと見ておけばよかった。

出かけることになった経緯を説明すると、「……そっか」ロボロは複雑そうにつぶやいた。

rbr「俺じゃ……よぉ誘えんからなぁ」
『ん？ロボロさん、行きたいところあるんですか？』
rbr「へ！？い、いや。なんでもない！！」

なぜか慌てた様子のロボロに、Aは少しだけ首をかしげる。

『(まあいっか。ロボロさんも外に行きたい時ぐらいあるよね)』

結局どこの喫茶店に入ることもせず、雑談しながら一緒に散歩するだけで終わった。

ロボロと歩くだけになった城下町のお出かけのあと……

『(ロボロさんと散歩しちゃった！ありがとう、ショッピくんのおかげだわ！)』

……とAは始終ウッキウキな気分で城に帰った。