【d!】rbr→←私←shpの三角関係なややこしいやつpart1 (ページ39)

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『そうね、ここまであんまりゆっくりできなかったから今日はゆっくりしていいよ』
shp「Aさん、あそこの食べ物美味しそうやと思いません？」
rbr「変わり身が早いな……」

コロッと食べ物の話に変わったショッピに二人で呆れつつ、Aたちはショッピについて行って久々に携帯食以外のものを口にした。

……意外にイケるな。なんこつから揚げ。

しかし夜になると街の様子も様変わりし、任務の難しさを思い知った。

rbr「見張りがおるな……」

まず、街全体が明るい。

これだけでも潜入が厳しいのに、目的の建物の入り口には人が、しかも建物自体窓がほとんどないときた。

裏口も見当たらず、入るには上階層にあるバルコニーから入るしかない。

それも内部がどうなっているのか想像もつかない。

そこまで情報は掴めなかったからだ。

shp「今回の任務、見つかってもええんでしたっけ？」
『うん……殺しは最悪外交問題になるから、昏倒させるぐらいなら」

この場合の「最悪」とはこの中の誰かが捕まったケースだ。

その場合は捕虜となり、γ国にとっての交渉材料となるだろう。

どんな扱いを受けるか分からない。できれば考えたくはないが……

『(ロボロさんもショッピくんも……私が守らなきゃ)』

Aはぎゅっと拳を握った。

死角になる場所を探し出し、フック付きロープを手慣れた様子で投げ入れ、隊長であるAが先行する。

お互い耳にはいつものインカムを付け、万が一離れても連絡がとれるようにする。

距離的な問題で、我々国内で使っているインカムとは違い、ここにいる三人としか連絡がとれない。

ひとまず誰もいない廊下に出て、Aはホッとした。

薄暗がりの中でも離れないよう、A・ショッピ・ロボロの順番で手を繋いでいる。

『確認しますよ。ロボロさん、今回の目的は？』
rbr「……γ国に潜入し、施設内にある物品を確認、ないし破壊」
shp「物品ってあやふやすぎるやろ。どこにあるかも分からんし」
『ここまで厳重に守られている建物の中となると、地下があったり……』

コツ、コツ……

『(誰か来た！)』

ショッピの手を引いて、さっと部屋に身を隠す。

明かりが届かない、反対になる側になる部屋の隅だ。