【d!】トリップでファンタジーなRPG世界でぶらり旅part2 (ページ4)

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胡散臭い依頼編14 ページ4

zm「酔ってきた……おえぇ……」

shp「あーあーあー。そりゃ酔いますよ」

zm「分かってたんなら言ってくれ……」

kn「おい、ここで吐くなよ！」

『外が見える位置に行きます？』

zm「いや……ちょっと目つむっとく」

そう言うと背もたれにもたれ上を向いて目を閉じる。

しばらくすると体調がマシになったのか、天井を向いたままうっすら目を開けた。

zm「宿に残ったあいつら、待っとるあいだ暇してんのかな。ちょっとムカついてきたわ」

kn「まあトントンは魔法の練習があるし……他のメンバーは知らんけど、なんか各々しとるやろ」

チーノは錬金術の本を読んでるし、魔法使いたちもトントンの呪文に興味津々だったから、一緒になって覚えたりしてるかもしれない。想像だけど。

でもたぶん、火の魔法使いしか火の魔法は使えないよね。きっと。

その時、香水の香りがふわっと私の鼻をくすぐった。

(ん？誰か香水つけてる……？)

キョロキョロと香りの出どころを探してみると、どうやら鬱先生が匂いの出どころらしい。

おそらく買い物のときに香水も買ったのだろう。

でも香水にしては……なんというか、ちょっと変わった匂いがする。

(なんでこの香りチョイス？これで匂いに敏感なモンスターが寄ってくるとかないのかな……)

ちょっとした不安を覚えていると、鬱先生が視線に気づく。

ut「ん？どしたAちゃん。俺のかっこよさに惚れた？」

『違います』

ut「即答！？真顔で否定せんでもええのに！」

zm「うるせーから静かにしてくれ……」

そんなこんなでずっとゾムが体調悪そうにしていたため、極力大声で会話をするのは避けた。