胡散臭い依頼編4 ページ43
zm「見て見て！俺これ買った、”盗賊の七つ道具”！！」
じゃーん！とゾムが効果音まで口に出して見せてきたのは、よく分からない道具が入ったミニポーチだった。
ut「なんやねんそれ？」
zm「ふーん！盗賊に必要なモノが詰め込まれたロマンだぜ」
『これだけですか？』
zm「いや！これと一緒に『初心者のための盗賊入門』買ってきたから、これでやっとピッキングとかできるはず！」
sha「ピッキングってスキルいるんかなぁ。大丈夫？買い物失敗してない？」
zm「ま、そのへんはなんとかなるっしょ！だってお前ら、仕事で配達してたけど配達スキルなんてステータスに追加されたか？つまりピッキングは体で覚えるもの！まあ、そのへんは俺に任せとけよ」
ワクワクしているのか、ゾムはいつもより饒舌だ。
わー、いいなー。私までワクワクしてきちゃう！
zm「コネシマは？その荷物なに買ったん？」
kn「あー、これな。ほら、A」
『え？』
コネシマさんは紙袋からガサゴソなにかを探し、私に物を渡してきた。
これは……カンテラ？
kn「ポータブルカンテラや。お前マップ書くんやから明かりは常に必要やろ？やからお前にと思って」
sha「コネシマ……女へのプレゼントがカンテラってｗｗｗ」
kn「うっせえわ！ちゃんとお前らの分も買っといたよ！4個ぐらい」
ci「パーティ人数に対して少なない！？」
kn「みんなでカンテラつけてくってアホか！？荷物が増えるだけやん。明かりは最小限でよし！」
shp「まあ、みんな明かりを持ち歩く必要はなさそうですしね。パーティで行動するかぎりは」
カンテラを一度受け取った私は、恐る恐るコネシマにそれを差し出した。
『えっと……私、自分で同じもの買っちゃったんですけど……』
kn「なんやとぉ！？」
tn「まさかのかぶりｗｗｗｗ」
ut「しゃーないな、俺が大事に使うたるよ」
『まったく同じカンテラなので、どっかですれ違ったんですね……』
kn「運、悪ぅ……」
em「あ、じゃあ私、モンスター図鑑読むので明かり欲しいです」
kn「じゃあエミさんにやるわ」
ut「俺は！？」
あてが外れた鬱先生の後ろで、他のメンバーがざわざわする。
shp「俺も明かり欲しいなー」
tn「待て！この流れ、みんな欲しがるやつや！」
sha「じゃんけんで決めよじゃんけんで」
鬱先生は4つしかないカンテラ争奪戦に混ざることになった。
相変わらず騒がしいね……。思わず遠い目になってしまう。
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田中(プロフ) - 実は大好きな作品なので更新めちゃめちゃ嬉しいです。ありがとうございます！ (10月23日 14時) (
レス) @page39 id: d6054e066b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：REO | 作成日時：2022年9月23日 14時
