【d!】トリップでファンタジーなRPG世界でぶらり旅part1 (ページ5)

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プロローグ5 ページ5

『じゃあみなさんは異世界トリップする時に、三次元から二次元のキャラになっちゃったんですね？』

sha「え？」

tn「なに言うとるん？」

その言葉にみんなが不思議そうな顔をするので、逆に私がきょとんとする。

『でも、姿がマイクラのスキンそのままじゃないです……か…』

そこで彼らの自分たちの姿への驚きがほとんどないのと、ふと『妙にしっくりきすぎていること』に気付く。

彼らは社会人の実況者で、各個のキャラクターはあえて作っているものだと聞いた。

rbr「なんや、俺なんか見て」

ロボロの身長は長身のみんなと比べると、ちょっと低い。

『ホビット……』

rbr「誰がホビットやねん！！身長キミよりかはありますー！」

kn「学術的見解でいうと125cmやもんな、お前」

rbr「まだ言うか！！どう見てもそれ以上はあるやろがい！」

そう、あまりに『キャラクターらしい』のである。

鬱先生もどこからか取り出したタバコをおもむろに吸って、同じくタバコを取り出したショッピとなにか話してるし。

彼らがあまりに『彼ら』すぎる。

私は背中に冷や汗がたらりと流れるのを感じた。

『あの……みなさんってどこに住んでるんですか？』

kn「あ、それ聞いちゃう系？実はなー俺ら、シェアハウスしててんよ！」

シェアハウス……一度も動画内では聞いたことのないワードだ。

shp「兄さんの女遊びが昔より落ち着いてよかったっす、マジで家に女連れ込んでくるから」

ut「言うなカス！！」

鬱先生の女遊び。

これは動画内でさんざんネタにされているが……

私の記憶ではリアル鬱先生は女遊びなんかとっくにやめているはずだし、彼らがシェアハウスしてるなんて話も聞いたことがない。

動画の中で彼らが彼らでいるのは、あくまで『そういうキャラ』を演じているだけなのだ。

私は核心に迫る質問を投げかけるために、ゴクリを喉を鳴らした。

『あの……みなさんの姿って、実際の姿と変わらないんですか？』

私の言葉にその場の全員がきょとんとした。