【d!】トリップでファンタジーなRPG世界でぶらり旅part1 (ページ20)

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初めてのクエスト編6 ページ20

tn「非戦闘職をどうするか？っていう話に戻るわけやけど……」

ci「えっ、僕錬金術師ですけど、僕も非戦闘職ですよね？これどうなるん！？」

tn「鍋で殴ればワンチャン……」

ci「僕の武器、鍋ぇ！？勇者ですら刃物持っとるのにそれはなくない！？」

shp「いや立派な鈍器よ」

ci「ホラ吹くなやぁ！！お前の半ヘルを鈍器にするぞ！」

shp「やめろ引っ張るんじゃねえ！！俺のこれ一個しかないんやからな！替えもうこの世界にはない気がする！」

ci「探せばどっかにあるって！！」

ショッピとチーノが引っ張り合いを始める横で、シャオロンがコネシマの剣をまじまじと見つめる。

sya「俺この細っこい剣よりお前のロングソードのほうがええなぁ。俺のと取り替えへん？」

kn「やだよ！なんで手ぇ出してんの！？やめんかい！！」

zm「俺ムチも欲しい。大先生のよこせ」

ut「弓矢とダガー2つ持っといてなんで俺の唯一の武器欲しがるの！？お前らやめぇって！ダーウィンさんが怒るから！ねえ！こっち見てるって！！」

ぎゃあぎゃあとあちこちで取っ組み合いが始まる。

em「ああ……収拾つかんくなってきた……」

rbr「まあだいぶ予想できてた事やけどね」

『あ、あのー……みなさん落ち着いて……』

おどおどと声をかけるが、もちろんそれで止まるわけがない。

戦えるか、戦えないかと議論……もとい物理的な争いを始めたこの席に、場違いに明るい声がかけられた。

「人数が多いみたいだけど、みんなパーティーなのかい？」

4人パーティーの冒険者だろうか。身なりも鎧や軽装備を着けていて、いかにも中堅の冒険者といったていだ。

私たちの席に近づいてきて、リーダーらしい男がニコッと笑う。

緑髪のほわほわした感じのいい男性だ。

rbr「そうですけど何か？」

「非戦闘職をどうするかって聞こえたんだけど、君たちの中にはマッパーはいないのか？」

rbr「マッパー？」

「そう。ダンジョン攻略に必須の役職だよ」

『それってなんですか？』

マッパー……真っ裸？そんなわけないよね……。初めて聞く職業だ。