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建国記念日のあとは、感謝祭がある。
シャオロンはいつものようにAを外に誘ってきた。
また告白がくるな、と思いつつ受け入れるAの脳裏に、ショッピの言葉が蘇る。
【shp「嫌なことは嫌ってちゃんと言わないかんよ。Aはいつも自分の意見言わへん気がするから」】
その言葉を自分で吟味し、あれから考えてみたことがある。
『(今は嫌……ではないと思う。前はよく緊張してたけど……)』
あの二番隊隊員に悪口を言われていたのを助けてもらってからというもの、今はリラックスしてシャオロンと会話ができるようになった。
それに、いつの間にかシャオロンと一緒に行動するのを少し楽しみにしている自分がいることに気がついた。
思えばシャオロンは色んな所へAを連れ出してくれている。
もちろん目的は告白するのに相応しいロマンチックな場所を選んでいるだけなのだが、それでも出不精なAを外に出してくれたことは変わらない。
それに最初は話すらなくただ無言で目的地まで歩くだけだったのが、今ではとりとめもない雑談をするような仲にまでなった。
正直、シャオロンと一緒にいるのは……楽しい。
『(とはいえ、告白を受けるのはまた別の話だけど……)』
感謝祭当日のこと。夜になり、Aとシャオロンの歩みは人混みの多い橋に差し掛かった。
sya「ここから見る花火の景色、ええ眺めなんやで！」
『そうなんですか。……人、多いですね』
sya「あー……手、繋いどく？はぐれそうやし……」
シャオロンは目をせわしなくキョロキョロさせ、手を差し出してくる。
ほんの少しの下心はあるが、善意からそう言っていることが普段の彼を見慣れていればよく分かる。
『……じゃあ…』
ぎゅ、と手を握ると汗でしっとりしていた。いつもそうだ、多汗症なのだろうか。
『(それとも、私を意識しているから？)』
そう考えると急に照れの感情が湧いてくる。
思えば、最初Aを認識した時も手が汗ばんでいた。訓練のせい、というのもあるだろうが。
『(……そういえば私、こんなに人に好かれるのって初めてかも……)』
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詩音(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2022年9月18日 8時) (
レス) @page24 id: 44cf22d412 (このIDを非表示/違反報告)
インク - 面白かったです！完結おめでとうございます！ (2022年9月17日 19時) (レス) @page24 id: a2f12395c4 (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - めっちゃ好きです…。これからも更新頑張ってください！ (2022年9月4日 19時) (レス) @page10 id: 44cf22d412 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：REO | 作成日時：2022年9月4日 18時
