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一番隊の訓練に来ないとなると、Aとシャオロンの接点は本当に限られてくる。
廊下ですれ違う、食堂で一緒になるぐらいである。
ある日ひとり食堂で食事をしていると、Aの周囲に一番隊の隊員たちがぞろぞろとやって来た。
「A、最近あの隊長が来なくてよかったな」
「正直相手するの面倒だったんだろ？分かるよ、その気持ち」
『あ、あはは……』
別に面倒に思ったことはない。ただ怖かっただけで。
なんと答えればいいか考えあぐねていると、ワイワイと隊員たちはAの周りでシャオロンの悪口を好き勝手言い始める。
「ていうかよ、あいつホントうざいよな」
「だよなー。強いからって調子に乗りやがってよ」
『(早くどっか行ってほしいんだけど……)』
その時、ドカン！と音がし、ビクッと全員の体が跳ねた。
音の発生源を振り返ると、シャオロンが離れた場所の椅子に座る音だった。
「聞かれ……てた？」
「いや、距離は離れてるし聞こえなかったかも……」
今度はガン！とシャオロンは机にコップを叩きつけた。
ちらりと後ろを振り返れば、彼の背中から得も知れぬ威圧感がオーラになって見える気がする。
「……やっぱ聞こえてた……！！」
「じゃあなA！俺ら外で食うわ！健闘を祈る！」
『へっ！？あ、あの……』
逃げる隊員たちに対し、Aはひとり取り残される。
あの、この状況をどうすれば……？
しばらくして、カツカツと音がして背後にシャオロンの気配を感じる。
怒っている……？なにに対して？悪口に同意したと思われているから？
sya「A……」
『は、はい！なんでしょう！』
背筋をピンと伸ばして嫌な意味でドキドキしていると、シャオロンが口にしたのは意外な内容だった。
sya「あの隊員らと親しいんか？」
『え？』
sya「友だちなんか！？そ、それとも……！！」
顔を青くして聞いてくるシャオロンには、先ほどの会話を気にしている様子は一切ない。
『いえ、同じ隊の仲間ですけど……』
Aが正直に答えると、シャオロンはホッとして肩をおろす。
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詩音(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2022年9月18日 8時) (
レス) @page24 id: 44cf22d412 (このIDを非表示/違反報告)
インク - 面白かったです！完結おめでとうございます！ (2022年9月17日 19時) (レス) @page24 id: a2f12395c4 (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - めっちゃ好きです…。これからも更新頑張ってください！ (2022年9月4日 19時) (レス) @page10 id: 44cf22d412 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：REO | 作成日時：2022年9月4日 18時
