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shp「こんなに血ィ出て……助かりませんでしょ、俺」
zm「……そうやな」
急所は撃たれていないが、銃弾を受けた箇所が多い。
ショッピはここで死ぬ。10分もかからないだろう。長年軍人をしていたゾムの勘がそう言っていた。
ショッピは最後の一本と言ったタバコをくゆらせていた。
zm「……チーノは？」
shp「うまく逃げられたんじゃないですかね。……きっと逃げれてますよ」
ショッピの言葉には、そうあってほしいという感情が込められていた。
shp「簡潔に言います。俺ら、待ち伏せを受けました。ゾムさんとチーノを探して奴らこの辺りをうろついてると思います」
zm「ああ……俺も会ったわ」
shp「逃げ切れたんですね。さすがです。俺は……」
ショッピは近くに落ちていた拳銃を拾い、「あと3発か」とつぶやく。
shp「俺は……囮になります。俺が引き付けてる間にゾムさんはなるべく遠くへ逃げてください」
zm「ショッピ……」
shp「行って、ゾムさん。俺は大丈夫やから」
ショッピは連絡用の端末をゾムに渡した。
zm「ショッピ、すまん……。ここに置いていくことになる」
ゾムは手渡されたそれをぐっと握りしめる。
zm「絶対、”助ける”からな」
shp「はは……もう助けられてますよ、色々と」
ショッピは苦笑して扉のほうへ体を向けた。
shp「さあ、早く。……人が来ます」
ゾムは後ろ髪を引かれる思いで隠れ家を後にした。
吹雪の中隠れ家が見えなくなる直前、パンと3発の銃声が聞こえたが、重なるように一度別の銃声が聞こえたあと、それきり聞こえなくなった。
ゾムは雪の中、一人歩いていた。
zm「胸が……痛い」
ゾムは撃ち抜かれた肩ではなく胸をおさえる。そこに泥が詰まったかのようによどんで、重かった。
死ぬ間際の仲間を見たのは二回目だ。一回目は鬱先生、二回目は……
zm「チーノは大丈夫なはず……だってあのチーノやぞ」
きっと生きているとショッピもそう言っていた。
ゾムはショッピから受け取った端末から電話をかけた。
すぐに電話は繋がり、ゾムはホッとして声を出す。
zm「おい、チーノ……」
＜「我々国の軍人は悠長なものだな」＞
電話の繋がった先が全く別の人物だったことに、一瞬息を呑む。
zm「……誰や」
＜「なぁに、すぐにお仲間に会えるさ。……すぐにね」＞
ゾムは端末を地面に放り投げて踏み潰した。発信機がつけられている可能性があるからだ。
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maria - がんばってください。とてもおもしろいですし、つづきもきになります (2023年2月26日 23時) (
レス) @page49 id: 2d8c9edfbf (このIDを非表示/違反報告)
エモンガ - 続きめちゃめちゃ気になります！投稿頑張ってください！ (2023年2月26日 20時) (レス) @page49 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
まーう - はい好き付き合って()更新頑張って下さい！応援してます！ (2022年11月29日 9時) (レス) @page38 id: 41f2ce60a3 (このIDを非表示/違反報告)
Zero - 続きめっちゃ気になります！更新待ってますね(๑•̀ㅂ•́)و✧ﾏﾂｿﾞ (2022年9月12日 1時) (レス) @page20 id: 551d4fc369 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：REO | 作成日時：2022年8月20日 16時
