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Aは手を付ける機会を逃しぬるくなってしまった紅茶を口に含み、ゾムのことを考えた。
『(……ずっとひとりで、こんな大がかりなことを抱えていたんだ)』
きっとAが気づくまで、誰にも打ち明けることもせず一人で奮闘するつもりだったのだろう。
彼の力になりたい、Aは改めてそう思った。
……自分が志半ばで死ぬことを避けるためにも。
『ゾム。私を守るだけじゃなくて、全面的に私にも協力させて！ゾムひとりで抱えきれる問題じゃないよ。でも二人ならきっとなんとかできると思う』
他の幹部に話してもおそらく相手にしないだろう。
しかしAは実際に命を救われた身である。
それに国を救うという大事、ひとりに抱えさせられるわけがない。
ゾムはしばらくぽかんとしたあと、ゆるゆると頭を垂れた。
zm「……ありがとう。頼りになる」
断られる可能性を考えていたAは、その返事にホッとして微笑んだ。
ゾムから任務に行ったAがどういう運命を辿ったのか聞いた後、Aは背中に冷や汗を感じながらひとりごちた。
『この任務で私が死ななければ……』
未来が変わるかもしれない、と未来のゾムは言った。
『(二人で変えて見せる。なんとしてでも)』
任務に行かない選択はない。情報にダミーが混ざっているとはいえ、我々国内でテロを画策している者たちがいるのは事実である。
『この任務、私が指示していい？』
zm「Aが？」
ゾムはいぶかしげな表情で「本気か？」という顔をした。
A指名の潜入任務とはいえ、経験でいえばゾムのほうがよほど場数を踏んでいるはずだろう。
しかし三番隊隊長として、作戦立案に関してはAも負けてはいない。
それにターゲットはAであるとゾムによって明言されている。
『(なら、私が別の行動を……いや、逆手に取って相手を出し抜けば)』
zm「なんか作戦があるんやな？」
Aはその言葉に口の端を上げて答えてみせる。
『総統直々に拝命した任務以上の働きをするよ」
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maria - がんばってください。とてもおもしろいですし、つづきもきになります (2023年2月26日 23時) (
レス) @page49 id: 2d8c9edfbf (このIDを非表示/違反報告)
エモンガ - 続きめちゃめちゃ気になります！投稿頑張ってください！ (2023年2月26日 20時) (レス) @page49 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
まーう - はい好き付き合って()更新頑張って下さい！応援してます！ (2022年11月29日 9時) (レス) @page38 id: 41f2ce60a3 (このIDを非表示/違反報告)
Zero - 続きめっちゃ気になります！更新待ってますね(๑•̀ㅂ•́)و✧ﾏﾂｿﾞ (2022年9月12日 1時) (レス) @page20 id: 551d4fc369 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：REO | 作成日時：2022年8月20日 16時
