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zm「Aの次は……鬱先生が戦争中に敵の銃撃を浴びて死ぬんや」
Aの脳裏にその光景がまざまざと浮かび上がってくる。
zm「俺が最後に見た鬱先生、血溜まりの中倒れてたところやったから……。衛生兵の手当受けたけど、手遅れやったって言われて……運ばれる前はまだ生きとったから、遺体は見てへん」
ゾムは最後に見た瞬間の鬱先生を思い出したのか、眉間に手をやった。
痛みをこらえるような彼のしぐさに、Aはそっと手を伸ばして彼の腕に触れる。
ゾムの体温はひんやりとしていて、冷たかった。
『……つらかったよね。思い出させてごめんなさい』
ゾムは目を少し見開いてAの手を見たあと、そっと腕を元の位置に戻した。
zm「ええよ。……ここから未来を変えていけばええねんから」
ゾムの目には強い意志が宿っている。
そこでふとこの間の会議室で聞いた会話を思い出す。
【ut「今度お前が俺を妙な目で見とったら問答無用で引きずっていくからな」】
【zm「俺、大先生のことそんな目で見とってん！？」】
【ut「だいぶ危機感を感じたよアレは」】
【zm「……だいぶちょけとるやろ」】
【ut「バレた？でも変な目やったのはマジ」】
【zm「……マジ？」】
『……だから鬱先生をゾムが変な目で見てた、って話に繋がるのね』
zm「え、俺そんな目してた？」
反応がゾムさんそっくりだ。
本人だからそれもそうか、とAは思った。
ゾムが鬱先生を変な目で見ていた、その理由はきっと……
zm「……たぶん、目の前で死にかけてた鬱先生が生きとるのが嬉しかったんやろな……他のやつは死体すら見てないし」
空気がしんみりしたところで、ふとAは疑問を口にした。
『未来では私のお墓はどこにあるの？』
zm「へ？……墓の場所なんて聞くん？」
『ちょっと気になって……私身寄りがないからさ、共同墓地に埋められるのかなーって』
zm「共同墓地に埋めるわけないやろ！まあ、でも……あのなにもない草原のところ。○○地区の○○所や。いうて分かるか？」
『ああ……』
その場所にはAには聞き覚えがあった。
懐郷の思いに浸るように目を閉じる。Aのまぶたの裏にはその場所の風景が広がっている。
『グルッペン、あの話を覚えてたんだ』
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maria - がんばってください。とてもおもしろいですし、つづきもきになります (2023年2月26日 23時) (
レス) @page49 id: 2d8c9edfbf (このIDを非表示/違反報告)
エモンガ - 続きめちゃめちゃ気になります！投稿頑張ってください！ (2023年2月26日 20時) (レス) @page49 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
まーう - はい好き付き合って()更新頑張って下さい！応援してます！ (2022年11月29日 9時) (レス) @page38 id: 41f2ce60a3 (このIDを非表示/違反報告)
Zero - 続きめっちゃ気になります！更新待ってますね(๑•̀ㅂ•́)و✧ﾏﾂｿﾞ (2022年9月12日 1時) (レス) @page20 id: 551d4fc369 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：REO | 作成日時：2022年8月20日 16時
