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zm「おいおい、俺は一人しかおらんで」
苦笑するゾムに、”ゾム”とはここでお別れなのだとAは察した。
『……うん。どんなに塩対応されても、ゾムと仲良くなってみせるよ』
zm「……助かる。……ほなな！」
ゾムはそう言うとドアからAの部屋から出ていった。
もう、あの気さくなゾムに会えなくなる。
『……寂しくなるなぁ』
Aはひとり部屋の中でつぶやいた。
射撃場に訪れると、ゾムが遠隔武器を手に射撃の特訓をしていた。
ゾムの腕前がさらに磨かれるなら、まさしく敵味方最大の脅威だ。
撃つ場所から離れた機械がパシュッと音を立てて空に向かって円盤を吐き出し、宙を飛ぶ。
次の瞬間には拳銃の音とともにバラバラになっていた。
『お見事、ゾムさん』
声をかけると、話しかけられるとは思っていなかったらしくじっとAを見つめる。
zm「……おう」
中身は元のゾムで間違いないようだ。
ぶっきらぼうだが、無視はされない。そのことにAは少し安心した。
『ゾムさんはその腕前になるまでに相当な努力をしたの？』
zm「いや……先天的に動体視力と反射神経がええらしい」
『そうなんだ。私とは大違いだな……』
さすがゾム一人でしか編成されていない暗殺部隊を任されているだけある。
会話が途切れて黙ってしまうと、ゾムが拳銃にセーフティをかけてAに差し出した。
zm「ん」
『……？』
zm「撃ってみ」
『へ？……ああ、うん。いいけど」
戸惑いながら拳銃を受け取る。
意図が分からないまま、クレー射撃に参加することとなった。
zm「腕、曲がっとる。撃つところより少し上を狙え」
そうやって何度も挑戦するうち、バシュッと音がして宙に弾き出された円盤が砕け散った。
ゾムによる指導を受けながら、Aはゾムの納得する形でなんとか円盤を撃ち抜くことができたらしい。
zm「……Aは努力すれば俺ぐらい強くなれる。頑張れよ」
ゾムはそう言うと射撃場を去っていった。
初めて彼とまともな会話らしい会話をした気がする。
『強く……』
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maria - がんばってください。とてもおもしろいですし、つづきもきになります (2023年2月26日 23時) (
レス) @page49 id: 2d8c9edfbf (このIDを非表示/違反報告)
エモンガ - 続きめちゃめちゃ気になります！投稿頑張ってください！ (2023年2月26日 20時) (レス) @page49 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
まーう - はい好き付き合って()更新頑張って下さい！応援してます！ (2022年11月29日 9時) (レス) @page38 id: 41f2ce60a3 (このIDを非表示/違反報告)
Zero - 続きめっちゃ気になります！更新待ってますね(๑•̀ㅂ•́)و✧ﾏﾂｿﾞ (2022年9月12日 1時) (レス) @page20 id: 551d4fc369 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：REO | 作成日時：2022年8月20日 16時
