13 ページ13
『……』
zm「……」
『くー……』
zm「……これでも起きない、か。なるほどな」
ゾムはひとりでに納得して首から手を外した。
その間もAは眠りから覚めない。
zm「……これでAを、救えるな」
しかしゾムがベッドから下りようとした瞬間、寝ぼけたAがゾムの腰に手を回した。
zm「は！？」
『抱きまくら……』
zm「いや、俺抱きまくらやないし！人来るって……！」
ゾムはあたふたとAの腕を剥がそうとするが、なかなか抱きつく力が強い。
zm「ん！？なんで俺はロボロに見られることを恐れとるんや……？」
混乱するゾムに、Aはまた口を開いた。
『ゾムしゃ……』
zm「お、起きた？あの、ちょっと手ぇどけてくれへんか？」
『また、きてね……』
Aはそう言うとくたっと手が脱力した。
拘束から逃れ、ゾムは頬をかく。
zm「……寝言、やんな？」
ゾムは恐る恐るといった様子で、ぽんぽんとAの髪を撫でた。
zm「……言われんでも、また来るよ」
5分後、ロボロの突撃によってようやくAは目を覚ました。
その部屋にはゾムの姿はもうなかった。
談話室で幹部たちが集まっていた。
部屋の電気は暗くされており、チーノだけが懐中電灯を持って自身の顔を照らしている。
ごくり、とチーノは喉を鳴らした。
ci「……でですね、聞こえてくるんですよ。女の人の声で……うらめしや〜、うらめしや〜……って」
プゥ
ut「いま誰か屁ぇこいた？」
ci「おい鬱ゥ！台無しやないか！俺の迫真の演技やったのに！」
tn「その割には誰もお前の怪談話聞いとらんぞ」
ci「えっ」
トントンの言う通り、談話室はやや照明が暗いながらもいつもの様子で幹部たちが談笑していた。
sya「でさ、鬱先生がドア全開でウンコしててんな」
kn「なんやそれ……やば……」
ut「シャオちゃんそれ言うたらアカンやつ！」
ci「なんの話や！！」
gr「私は聞いていたぞ？あのー、女が天に昇っていくところ」
ci「それ成仏しとるやんっ！！」
チーノはダァン！と両手で机を叩き、そのまま机に突っ伏した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 611人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
maria - がんばってください。とてもおもしろいですし、つづきもきになります (2023年2月26日 23時) (
レス) @page49 id: 2d8c9edfbf (このIDを非表示/違反報告)
エモンガ - 続きめちゃめちゃ気になります！投稿頑張ってください！ (2023年2月26日 20時) (レス) @page49 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
まーう - はい好き付き合って()更新頑張って下さい！応援してます！ (2022年11月29日 9時) (レス) @page38 id: 41f2ce60a3 (このIDを非表示/違反報告)
Zero - 続きめっちゃ気になります！更新待ってますね(๑•̀ㅂ•́)و✧ﾏﾂｿﾞ (2022年9月12日 1時) (レス) @page20 id: 551d4fc369 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：REO | 作成日時：2022年8月20日 16時
